<朝日新聞出版の組織体質か?『アエラ美人局事件』>
「週刊アエラ」は「週刊朝日」と兄弟誌。同じ朝日新聞出版の事業である。昨年末から今年の序盤にかけて、有名なスキャンダル事件がインターネット上に流れた。いわゆる、『アエラ美人局事件』である。詳細は(やまもといちろうBLOG)を参照されたし。要は右翼か暴力団筋から紹介された女性に『週刊アエラ』の若い社員がひっかかり、クレームを受けた。この和解のために金を支払ったというものだ。まさしく前代未聞のスキャンダルである。
当然、この社員は退職したが、その他の上司たちの処分は不問にされたらしい。今回、この若手社員の『アエラ美人局事件』によって組織内で起きた責任のなすり合いの暗闘に関しては触れずに置く。
「週刊朝日10月26日号」の『ハシシタ奴の本性』の序説「大阪府知事になって5年弱。橋下徹は一気に政界のスターダムの座をもぎ取った。だが、彼への評価は賛否に分かれ、絶賛と嫌悪の勘定は決して混じり合わない。彼の本性をあぶりだすため、ノンフィクション作家・佐野眞一氏と本紙は、彼の結脈をたどる取材を始めた」と書きだしている。頼もしいではないか。「さすが週刊朝日は覚悟が違う」と感じたのだが、連載は哀れ1回の掲載で資料通りの「おわびします」の結末となった。
今回の問題は『アエラ美人局事件』と体質が共通している。朝日新聞出版には強いものに巻かれる軟弱体質があるようだ。週刊朝日の関係者は覚悟がなければあまり偉そうなことは言わないほうが賢明だ。
<欲得先行の脳天気な連中>
「おわびします」(資料1)を参照されたら唖然とされるであろう。連載第1回に流れる「≪ハシシタ≫を追及する」という意気揚々とした高飛車の姿勢はどこに行ったのか?
よくも破廉恥に『全面降伏のおわび』を出したものだ。朝日新聞社内でも「これはひどい、ヤバい、ストップすべきだ」という批判の声が上がったと内部からの証言を得ている。編集長・河畠大四は「社内の関係部署のチェック、指摘も受けながら進めました。しかし、最終的に、私の判断で第一回の記事を決定しました」と述べている。
トカゲの尻尾切りではないが、河畠編集長が1人ボタを被ることを決定したのであろうか!!そんな簡単な幕引きはなされまい。26日号(実際の発刊日16日)の前に企画会議があったはずだ。
今回はまず、朝日新聞出版が脳天気な連中であることが確定した。「これだけのインパクトのある連載を出せば必ず反撃が来る」という想定がゼロであった。次に、河畠を含めた編集部の関係者には編集理念が一片もないことも証明された。親会社である朝日新聞が過去において〝被差別部落問題解決に貢献した事実〟への考慮が皆無である。
あるのは『欲得先行』『儲けの計算至上主義』だけである。「『東電OL殺人事件』と『あんぽん(孫正義伝)』で権威を持った佐野眞一先生の威光を借りて低迷している部数を増やそう」という『欲得先行』がディフェンスレスにしてしまったのである。もう週刊朝日は廃刊したらどうだろうか!!
しかし、ここに至って朝日新聞出版は姑息な画策をしている。盗人猛々しいという恰好の実例だ。資料2と資料3を参照されたし。資料2は週刊朝日11月2日号の見出しである。たしかに「おわびします」が載っている。資料3は新聞広告の見出しだ。「おわびします」が削除されている。性根はまったく変わっていない!!
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