<個人と他人を『感謝』の心で結ぶ>
中馬 導与会が言うところの「平和」は、一般的にいう社会的な平和と異なります。会社がうまくいく、というのが、私たちがいうところの平和です。そのために、私たちが提示するのが「健和忙栄」という考え方です。「健康」「平和」「多忙」「繁栄」ということです。
――健康と平和は私たちが考える平和に通じるものがありますが、「繁栄」はちょっと個人の範疇を超えているというか――ましてや「多忙」はむしろ平和とは相反するもののように思えます。
中馬 そう感じるのは「健康」と「平和」が個人の力で得られるものだからでしょう。しかし「多忙」と「繁栄」はより広い社会を意識してこその平和です。会社、社会でもそうですが、組織はうまくかみ合わないと繁栄しませんし、繁栄しないとうまくかみ合うようにはなりません。そこには必ず『他人』という存在がいます。社員がいて、取引先(客)の助けがあって成り立つものです。経営者は、自分1人で会社を大きくしたと思ってはいけません。社員のおかげ、取引先のおかげなのです。皆が信念をともにしてやってきてくれたから成功できる。経営者が個人的にやれることはせいぜい3人分ぐらいです。あの稲盛氏然り、松下氏然り、小林一三氏然り、自分を助けてくれる社員がいたから成功しました...(⇒つづきを読む)
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