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悲劇それとも喜劇か! 高島福岡市長は「はだかの王様」
行政
2012年10月31日 07:00

open-top-bus.jpg 福岡市が購入費に1憶4,800万円を助成し、西日本鉄道が運行している「フクオカオープントップバス」事業で、市が当初あてこんでいた国からの交付金3,700万円が支給されていなかった。この問題について、高島宗一郎福岡市長は29日の定例会見で「報道を見て知った」と語った。

 この高島市長の会見内容を報じた翌朝の新聞報道に対して、驚愕の声があがっている。税金の使いみちの始終を行政のトップが把握していなかったというだけではない。この問題が明るみになったのは、10月16日に開かれた福岡市議会決算特別委員会の分科会「経済観光文化局」の質疑でのこと。同分科会で、吉武輝実市議(東区・みんなの党福岡市議団)の指摘を受けて、市同局から報告がなされたことで翌朝、購入費に関する報道がなされたのである。

 つまり、高島市長は(1)国交付金が支給されない旨の通達、(2)決算特別委員会分科会(16日)後と2度、何ら報告を受けていないことを自ら暴露したのである。「あきれて物が言えない」とは、記者会見の報道を見た吉武市議のコメント。〝報告されたが記憶に残っていなかった〟という可能性も残るが、市民の暮らしを守る市長としてとても考えられない。

 耳当たりのよい報告ばかりで不都合な報告があがってこないとなれば、まさしく「はだかの王様」である。事態を把握していなければ〝英断〟も下しようがないではないか。しかしながら今回、市議の指摘によって「フクオカオープントップバス」の購入費の実態が明るみになったように、市側がひた隠しにしていたというわけでもない。市長の監督責任が問われるのは言うまでもないだろう。悲劇それとも喜劇か! 忘れてはならないことは、この市政の現状に影響を受ける〝主人公〟は、他ならない福岡市民であることだ。

【山下 康太】


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