「ひとり芝居」などで演劇者としての才を放つ中島淳一氏がこの11月は、画家として手腕を発揮する。
海外のコンクールでも、数々の受賞暦を持つ同氏は、福岡にアトリエを持ち、定期的に個展を開催している。今回は、国際芸術交流展神戸2012にてイーグル・ド・ニース・フランス芸術協会賞を受賞した<Gethsemane(接吻)>をはじめ、新作20数点が展示される。
今回の個展によせて、中島氏はこう綴っている。
「今から10数年前の事ですが、パリの大きな画廊で個展をしている夢を見ました。中に入ると、100号の大作だけが50数点も並んでいます。しかも当時私が追求していた筆跡を残さない繊細なマチエールとはまったく異なる厚塗りの荒々しいタッチの作品ばかりなのです。(中略)とても自分の作品とは信じ難く、サインを見ると、確かに<Junichi>とあります。夢から醒めた後もしばらく色彩とフォルムが脳裏に焼付いて離れませんでした。」
ときとして、絵画は潜在意識のなかから象徴的に生まれ出る。中島氏自身が「今回の新作の中に、夢の中で見た絵にそっくりなものがあって衝撃を受けました」と語っている。個展では、中島氏が10年前、「意識下に刻印した世界」を見つけるのも密やかな楽しみになりそうだ。」はどれなのか、見出してみるのもいい。
芸術の秋、人間の不思議を感じさせる幻想的な世界のなかに身を委ねてみたい。
9月には弊社主催の「ひとり芝居 松田松陰~やむにやまれぬ大和魂」を演じ、好評を博した。
■中島淳一アトリエ個展
<日 時>
11月24日(土)~11月28日(水) 午後1時~午後6時
<場 所>
中島淳一アトリエ(福岡市西区拾六町2-6-6-302)
<アクセス>
地下鉄/<姪浜駅>よりタクシーで10分、<橋本駅>よりタクシーで15分
<お問い合わせ先>
中島淳一アトリエ
福岡市西区拾六町2-6-6-302
TEL:092-883-8249
FAX:092-882-3943
URL:http://www.j-nakashima.jp/
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