<被告の身から解放>
12日、東京高裁において小沢一郎氏は、東京地裁の判決と同様に≪無罪の判決》を勝ち取った。最高裁への上告される可能性も多少は残っているが、まずは実質被告の身から解放された。
やはり、政治公党の党首が≪被告の身≫であれば、世間の目も疑ってかかる。やはり活動も自己規制するきらいもあった。政敵、国家官僚組織、検察、マスコミ(一説でアメリカの策謀)――あらゆる権力が結束して、政治家・小沢一郎潰しに注力したが、失敗に終わった。本人の不屈の闘争精神には感服するとともに、運力も凄い。ほぼ年末に解散が確定されつつある衆議院選挙で、小沢氏自身が政治家として最終戦争に挑む体制がそろった。
加えること、またまた強運を示したのが、7~9月の3カ月の経済成長率が年率3.7%マイナスになったことだ。不景気を茶化すのではない。小沢氏の先見性を称えているのである。「日本の軟弱な経済状況で消費税を上げる余裕があるのか!!消費税恐慌になるぞ!!」という指摘が的確であったということだ。これでは、消費税8~10%へのアップは難しくなった。【反消費税】の政治方針は、有効の証である。
<『過半数を取らないと問題解決にならない』と呟く>
『国民の生活が第一』の選挙への政治公約は、【反消費税・反原発】である。この【反原発】を、もう少し具体化すべきである。『10年間で原発を完全にゼロにする』という主張は、素晴らしい提起だ。これをさらに発展させて、『一切の原子力発電所の再稼働は認めない』ということを明確に謳うべきである。この政策を世に問えば、新しい支持層を確保できる。応援活動家も馳せ参じるのではないか!!
取材のなかで小沢党首は、「『国民の生活が第一』単独では、小選挙区には自前で100人立てる」従来の方針を述べた(各ブロックには別途立候補者を立てる予定)。「選挙は過半数を取らないと勝利したとは言えない。我が党が単独で過半数取れるわけでもないのだから、共同戦線の構築が重要だ。私はその礎、下働きをすればよいと考えている」との呟きを耳にして、凄みを感じた。
「さすがだな!!小沢氏の頭には、第3極の統一戦線の構想が浮かび、各方面での仕掛けを開始しているのであろう。平成の24年間、この政治家こそが水面下であらゆる工作をしてきた実績を持っている第一人者だ。何かしでかすな」と直感した。
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