<『俺が、俺が』の精神構造主の譲り合いは喜劇>
【暴走老人】の石原慎太郎氏は「橋下君を義経、いや頼朝にする。天下人にする」と公言する。わが息子を持ちあげサポートするのは親の情、親の当然の行為だ!!しかしわが事しか関心のなかった石原慎太郎氏がこれだけ他人の橋下徹氏を持ち上げるのは80歳の人生において初めてのことだろう。もちろん、政治家石原慎太郎としての政治判断もある。「老齢の自分が総理のポストを狙ったら袋叩きにあう」という読みがある。
橋下徹氏も自ら出しゃばり強さで今日の地位を築いた。ところが「ぜひ、石原慎太郎大先輩に日本の首相になって頂きたい」と謙譲の美徳を発揮している。もちろん、政治家・橋下徹の冷徹な分析に裏付けられた行動だ。「行きがかり上、今、大阪市長を辞めるわけにはいかない」という判断がある。しかし、あとで触れるが橋下徹氏にそんな余裕は残されていない。16日の今日、2人は第三極の大連合を巡って話し合いを行なう。ただ『俺が、俺が』の2人が「貴方が総理大臣になってください}と譲り合う光景は非常に滑稽だ。
<粕ばっかりの候補者であれば【維新の会】のブームは起きない>
石原氏と連携しても『太陽の党』と連合しても「野合」と批判を受ける運命にある橋下氏も微妙な立場に立たされている。政治家としてどういう策を打ってくるか!!「【維新の会】で全小選挙区に立候補させる」と大見栄を切って雑魚を立てても信用を失うばかりである。現職議員が脱党して【維新の会】に駆けこんでくる。その様を目撃した国民は「負け犬を救済する【維新の会】なのか」と幻滅感を抱く。そうなると魅力を減じさせるばかりだ。
【維新の会】の政策もころころと転じていく。こんどは「骨太い政策」を強調する。「この政策を誰が設計しているのか?」と調べてみると「竹中平蔵氏であった」となる。「となると、この《骨太い政策》は貧富の格差を生みだすことを狙っているのだな」と憶測を持たれる。徹さん!!何をしても一方では批判をされる宿命なのですな!! となれば「どう糾弾されようとも最大の有効な選択は何か?」を模索すべきだ。
解答は明確だ。「徹さん!!貴方が国政に転出することを決めることですよ」を提案したい。もう行きがかりを考慮する必要はない。というよりも、そんなことに拘われるような悠長な時間はありませんよ!!そんなことは当人の徹さんが一番、御存知のことだ。「ふざけやがって!!大阪市市長の責任を放棄してしまいやがった」との非難轟々は覚悟しましょう。何をしても批判されるのですから。
今回の≪自滅民主党解散≫は政治家・橋下徹にとって千載一遇の最大のチャンスだ。ここで勝負しなければ徹の男が廃る。今までの努力は水泡に帰する。今日、16日の【暴走老人】との対談後の記者会見で「この不肖、橋下徹は今回の解散衆議院選挙に立候補すること決断した。【維新の会】の仲間達と日本の根本的変革に命を賭ける」と発言すべきだ。そうすれば【維新の会】はかなりの議席数を確保できる。国会でのヘゲモニーを握れるようになる。時間は僅かだ。徹さん
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