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衆院解散 12月4日公示16日投票へ(3)~「第3極」は「大同団結」か「原点回帰」か
政治
2012年11月16日 14:45

<盛り返す「大同団結」派>
isihara.jpg 10月25日、遅れてきた第3極の主役の1人、石原慎太郎前東京都知事がようやく表舞台に立つ。石原氏は都知事を辞して国政復帰へ。母体となるたちあがれ日本(平沼赳夫代表)を改名し、太陽の党を設立。そもそも、橋下氏と河村氏へ「中央集権打倒」の大同団結を呼びかけたのが石原氏である。政策が違う者同士が手を組むから薩長連合と、明治維新にたとえて石原氏が連携を呼びかけたのが5月。しかしながら、その後、政治的に大先輩で〝まとめ役〟の坂本竜馬となる人物は、オリンピック誘致や尖閣諸島購入で表舞台から遠ざかり、薩長連合は成立しないままとなっていた。

 石原氏が登場するまで、「政策の一致」を強調し続けた橋下氏は、政治家として引っ込みがつかず、このまま大同団結となれば、「選挙互助会」「野合」といった批判の格好のネタにされてしまう。「政策の一致」を理由に合流までも求めた、みんなの党にも示しがつかない。みんなの党は、「誰がやるかの前に何をやるか」として「アジェンダ」(政策課題)を掲げてきた政策重視の政党である。
kawamura.jpg 状況が硬直するなか、先に動いたのは河村氏だった。野田首相の口から「16日解散」が出たその日の夜、太陽の党へ国政政党の減税日本が合流することを発表。石原氏登場の前から、大同団結を求めていた河村氏であったが、太陽の党とひとつになることで、日本維新の会に並ぶ第3極の一翼となった。減税日本が近々、公表する衆院選の候補予定者は50人ぐらい。一方、太陽の党共同代表の平沼氏は、参加の打診がある10人ほどの国会議員を含めて数十人規模で候補者を擁立する考えを示した。太陽の党が20人ぐらいとしても合わせて70人。第3極勢力のなかでは維新に次ぐ規模(みんなの党は約60人)となる。石原氏、河村氏ら「大同団結」派の発言力が増すかたちとなった。

ozawa3.jpg ここで気になる存在が、小沢一郎代表率いる国民の生活が第一である。小沢氏は100人程度の候補者擁立を目指しており、第3極勢力の結集に加われば、全選挙区を網羅する一大勢力となる。石原氏とは距離が離れているが河村氏とは近い。国政政党化が進まないことへの不満などから辞職した東京事務局長は、選挙参謀として水面下で第3極勢力の結集に奔走していたが、元は故・田中角栄元首相の秘書を務めていた人物。小沢氏とのパイプもあり、構想として小沢氏まで含めた〝薩長土肥〟連合を描いていた。また、かつて民主党・小沢グループの国会議員が、民主党から絶縁された河村氏を名古屋市議会リコール運動で応援したこともある。その国会議員らを率いたのは、現在、鈴木宗男代表の新党大地・新民主で代表代行を務める松木兼公氏だ。松木氏は河村氏を兄事しており、石原氏と小沢氏という〝薩長〟を、河村氏が〝竜馬役〟となって組ませることができれば北も動く。東日本に第3極の一大勢力が誕生することになる。

(つづく)
【山下 康太】

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