きょう(19日)、任期満了に伴う鹿児島市長選が告示された。投票日は25日で候補者は3名。現職で3選を目指す森博幸氏(63)=民主・自民・公明・社民4党推薦=に対し、元会社社長の渡辺信一郎氏(55)=みんなの党推薦=と「市民の市政をつくる会」代表委員の祝迫光治氏(69)=共産党推薦=の新人2人が挑む構図だ。
NET‐IBでは、今年に入って「薩摩川内市の産廃処分場建設問題」「鹿児島市の松陽台への県営住宅移転問題」「鹿児島県による財団法人メディポリス医学研究財団への補助金問題」などに取り組んできた。福岡のメディアがなぜ鹿児島の問題を扱うのか、という疑問をぶつけられたこともある。
世界は今、想像以上のスピードで変革のフェーズに入っている。一方で、日本は停滞感・閉塞感に包まれている。その問題はどこにあるのか、ということを地方目線で見つめ直したとき、その理由はとりもなおさず、地方の政治・経済構造が旧態依然で停滞・閉塞しているからにほかならない。これを「中央政府が停滞しているからだ」と国政に責任をなすりつけるのはたやすいが、一方で地方住民も「選挙」という手段があるにもかかわらず、地方行政を変革する行動を起こしきれていないのではないか。
そして、この問題点が結集した地域が鹿児島なのである。変革を望む人々がマイノリティ、現状維持を望む、もしくはそんなことも考えない人が(サイレント)マジョリティという地方が多い状況では、いくら一部の人が「維新だ!」といったところで、全国レベルでの変革は起こらないだろう。
しかし、旧体制打破・刷新にまい進する人もきちんといる。彼らは何を思い行動しているのか。
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