日本各地には小売業の激戦区が数多く存在する。福岡はルミエールとハローデイが正面でぶつかり合う春日地区、長崎は競合店がひしめき合う時津地区、鹿児島の宇宿地区など一部地域に小売店が密集し、激しい競争を繰り広げている。沖縄県内にも競合店同士が隣接するところは複数あるが、今、県内で最も激戦区になっているのが沖縄県宜野湾市の国道58号線沿いだ。
那覇市内から10キロ、沖縄高速道「西原」インターから約15分の国道58号線沿いに今年11月9日、大手ディスカウントストアのドン・キホーテが九州・沖縄最大級のメガドン・キホーテをオープンした。オープン前から注目を集め、オープンから3日間は駐車場が常に満車。数台のレジには長い列が続いたという。
弊社取材班は16日夜に同店を訪問したが、駐車場は交通整備員が配置されていたものの、店内は思った以上に混雑はなかった。福岡、佐賀などの県外店舗にはない広い通路に商品が綺麗にレイアウトされている。地元の人によると、「深夜になるほど客は多い。駐車場も混雑している」という。
ドン・キホーテのすぐ裏側にはイオン琉球がザ・ビッグエクスプレスを出店。すぐそばには地場競合店のサンエー、100円ショップのダイソー、ドラッグイレブン、海鮮や青果などを取り扱う「ぎのわんゆいマルシェ」などが出店している。地場のタウンプラザかねひで、ユニオンも近隣に出店しており、県内最大の競合エリアと言っても過言ではない。
また、競合エリアのこの地区にはマクドナルドの大型店のほか、ファミリーレストランのジョイフルも出店している。現地は小売のほか飲食でも今後、更に発展していくマーケットになるかもしれないが、県内は今も経済発展と人口増加が続いている。この宜野湾のような競合エリアが各地に点在するのも遠い話ではないのかもしれない。
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