沖縄の小売業界が凌ぎを削る中、戦後の闇市の時代から続く活気ある市場がある。第一牧志公設市場だ。那覇市の人気スポット「国際通り」近くにあり、複数の市場が集まる一角にある。アーケード型になっている隣接する市場では沖縄土産の定番のちんすこう、サータアンダギー、泡盛、シーサーの置物などが販売される、込み入った市場の中に第一牧志公設市場はある。
1階には精肉、鮮魚、青果など鮮度のよい生鮮食品が並べられ、鮮魚は沖縄県の県魚であるグルクン、青色でひたいに特徴のあるイラブチャー(アオブダイ)、シマ伊勢海老、夜光貝、アバサー(ハリセンボン)など県外ではなかなかお目にかかれないものが多数陳列されている。水槽の中で元気よく泳いでいるものもあれば、時折、魚が勢い余り水しぶきを上げることも。
また、公設市場の2階には食堂と土産物店があり、1階で買った魚は手数料を支払えば、刺身や味噌汁、焼き魚などに調理してくれる。地元の人によると、観光客のみならず地元の人たちも訪れるそうだ。店内には威勢のよい声が響き渡り、古き良き日本の商店街をほうふつとさせる。スーパーマーケットや百貨店にはない楽しみがここにはあり、沖縄の魅力の一つとも言えるだろう。
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