「民事・刑事責任を追及する」。延吉正清氏と清原雅彦弁護士ら"新理事側"は21日の記者会見で、島村秀一事務長が背任行為により4,750万円の資金を外部に流出させたとして、民事・刑事責任を追及する考えを示した。
財団法人平成紫川会小倉記念病院(北九州市小倉北区)の延吉理事長・病院長の退任表明を前後して起きている"内紛"は、小川章理事らが延吉氏を相手取って申し立てた仮処分が棄却(小川氏らは即時抗告)され、新たな動きが始まった。
記者会見に同席した本田健弁護士によると、「ある会社に対し6~9月、8回に渡り、4,750万円支出された」という。年額1,000万円以上の業務委託については、病院の運営会議にはかって、病院長の決済が必要だが、病院長・副院長いずれの決済も行なわれていないとしている。
これに対し島村氏は、「まったく根拠のない誹謗中傷だ。名誉毀損であり容認できない」と批判。「正式な委託契約にもとづく正当な支出だ。経費削減プログラムなどのコンサル契約であり、理事の承認を得つつ、非常に順調に進んでおり、収益改善に役立つことが明白になってきている」と述べ、具体的な支出内容を示して反論している。
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