NET-IBでは、ツイッターを活用している橋下市長のツイートをまとめて紹介する。
橋下大阪市長の25日午後11時34分から26日午後11時12分までのツイートは以下の通り。
僕が先日テレビで、みんなの党に合流を呼びかけ、「選挙区調整は最後はじゃんけんで決めましょう!」と言ったことに、自民、民主の幹部が批判してきた。あーこの人たち、組織のトップとしてギリギリの判断をやったことがないのだな~、こういう人たちにいきなり組織の長を任せるのはまずいなと思った。
どちらを選択するか明らかな判断は、組織の下位層で問題なく行われる。難しい判断になってくるとどんどん上位層に上がってくる。そして最後の最後、誰も決められない、どちらか分からないと言うものがトップに上がってくる。これがトップの裁定と言うものだ。
トップはトップダウンの指示と、下から上がってくる誰も決定できない裁定をするのが仕事。どちらか選べる理由がはっきりしているならトップが裁定する必要がない。これが組織と言うものだ。巨大組織になればなるほど、ほとんどが組織で判断するので、本当に誰も決められないものだけがトップに上がる。その時のトップの判断なんて、じゃんけんで決めるようなものに等しい。何が正しいか本当に分からないが、それでもトップが決めたからと言うことで組織は落ち着く。これがトップの役割だ。自民党、民主党の幹部も、こういう判断を迫られることは少なかったのだろう。これが日本の政治がダメな元凶。
組織運営もしたことのない国会議員がいきなり霞が関の行政組織をマネジメントできるわけがない。議員は政策やアイデアを語る。しかし政治は政策を実行することが使命で、実行するのは行政組織だ。政策を語るだけ、アイデアを言うだけで実行できるわけではない。ここを評論家連中は知らない。評論家連中はアイデアだけを述べる。政策の実行プロセスを何も考えない。政策の実行プロセスから、政策が規定される場合も多い。評論家の無責任な政策論は、実行プロセスを無視したものが多い。池田信夫氏も僕に法人税減税を提案したら僕がすぐに実行したと言っていたことがある。
今回大阪では、特区内においては地方税を0にした。しかしこれは4年かかった。府知事就任後、特区制度を考えたが当時の府庁幹部はできない理由のオンパレード。そこで法律から攻めるしかないなと思い、特区法を国会議員に働きかけた。民主党の古川さんが乗ってくれた。
2年越しで法律が成立し、特区の指定を受けるのに1年。その後府議会・市議会でやっと特区内地方税0の条例成立。膨大な政治・行政プロセス。特区戦略、地方税0という大きな方針に従って、府庁・市役所の職員が全力を尽くしてくれた。それはそれは膨大な作業。これで初めて法人税0が実現する。
大阪では特区内で地方税は0になったが国税は0になっていない。国会議員が政治力を発揮してくれないからだ。元へ。政策は実行することが肝要。そして実行するには膨大な労力・プロセスが必要。実行するには行政組織が動いてくれないとできない。日本の政治に実行力がないのは、組織を動かせないから
僕のじゃんけん発言は、企業のトップの皆さんなら理解してくれるはずだ。最後、誰も決められないギリギリの判断。皆の党も維新の会も候補者が既に立っている。それをどうやって調整すると言うのか。誰もできない。最後はトップで決めるしかない。これをじゃんけんに例えたまで。これを理解できない政治家に、国家行政組織の運営を任せていられないな~。また政党が組織になっていない証拠。個人商店の集合体。だから日本の政治は弱い。政党は組織である。そしてメンバー誰もが決められないギリギリのトップ判断・決断は、じゃんけんで決めるのに似ている。
こういうのを意思決定論のある研究者が、インテリジェントエイヤー決断と言っていました。最後のギリギリの判断ってそんなもんです。政治家の判断ってそういう役割だと思います。行政の理屈で結論が出ない場合、最後は有権者から選ばれた政治家が決定して皆がそれで収まる。
ただこのインテリジェントエイヤー決断は、その人の実力が出るそう。そうでしょうね、その人のあらゆる知見を基にしたエイヤー。エイヤーが当たる人は、やっぱり実力者。単純な運ではないはずです。実力のない人は、やっぱり勘が悪い。勘は実力。
実力ある人のエイヤー判断は、後日きちんと評価されることが多いのでしょう。エイヤーやじゃんけんが問題なのではなく、結果ですね。
どちらとも実力十分なんだったら、問題ないはずですよ。もしみんなの党と維新の会が一本化になるのであれば、実際は公開討論会をやって選定します。じゃんけんは、候補者調整は意地でもやると言うメッセージ。分からないかな?
ありがとうございます。じゃんけんが問題なのではなく、最後の候補者がどうなのかが重要。じゃんけん批判は、それ以外に僕と論戦できない人たち。
僕や維新の会を批判する人たちは、これくらいしかできないでしょうから。最後の候補者を見て判断すべきなのに。
能力のない人の中からじゃんけんで候補者を選ぶわけではない。能力が互角、どちらとも候補者として相応しい。どちらが良いかは完全にフィフティ・フィフティ。誰にも決められない。能力十分な2者で、じゃんけんして決めてもらうことのどこが悪い?実際は公開討論するけど。ロジック分からないかな~。
じゃんけん発言の真意。
「最後はえいやあ、で決めるしかない」 橋下徹氏 (朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース
維新と競合するみんなの党の候補者は、じゃんけん発言に怒っているようだけど、そんなことでは、政治判断、政治決断はできませんよ。
公選職である政治家は、専門家の意見、議論を聞いて、腹に落ちる方を選択することが仕事。政治は選択だ。高橋氏と池田氏の論戦は政治家にとって大変ためになる。一人の専門家に盲目的になってはならないが、それでも高橋氏の論が腹に落ちる。
「インフレで喜ぶのは資産家だけ」という野田首相は「日銀キッズ」でお勉強したら?「金融政策」が総選挙の争点になったのは、国民にとって福音だ!
要するに金融政策は万能ではないけれども、一定の効果があるならやってみるべき。金融政策は長期的な改善策にはならないが短期的な改善策にはなる。合わせて競争力強化のための構造改革を徹底的にやり、そして必要な財政出動もやるべきと言うもの。金融政策だけの是非を論じても意味がない。
専門家は担当領域の金融政策のところだけに焦点を当てて論じる。しかし政治は総合対応策だ。金融政策も、企業減税も、徹底した競争政策も、必要な財政出動も、やれるものは全てやったら良い。これまで景気低迷を脱することができなかったのだから、やるかやらないかと言われればやる方を採るのが政治だ。
世の中を動かす妥当性判断において、真実はだいたい簡明な方にある。理屈ばった論は、世において妥当性はないものだ。人事院、人事委員会での官民給与比較は典型例。担当者に説明させると完璧な精緻な理論で論じる。これで官民給与はバランスがとれていると。しかしずーっと聞いていても腹に落ちない。簡明でないのだ。
そこで、バスの運転手や保育士、看護師、給食調理員、清掃、工事、公園管理の現業職の給与はどうやって民間と比較しているのかと、僕が質問。担当者は、それは官民比較の対象に入っていないので、それは全く検討しておりません、と。なんじゃそりゃ~~!!
今の官民比較給与の仕組みはまやかしそのもの。全然、官民の給与はバランスがとれていない。言いたいことは山ほどあるが、時間がないので次の機会。とにかく簡明な方に妥当性あり。これが僕の知事、市長を通じての経験則。インテリジェントエイヤー判断する際の重要な考慮ファクター。
細かな話ですが大阪市の地下鉄の売店、これまでずっと天下り団体が随意契約。競争がないのでサービス向上なんてありませんでした。僕が市長に就任し民間に開放。もちろんプロセスは大変。
ファミリーマートとポプラが受託。大阪市への納付金は5倍。売店はきれいに店員は愛想良く品数は豊富に。公共料金の支払いまでできるようになった。
これが成長なんですよね。日本全体でこういう積み上げをやらなければならない。公共工事増やしても駅の売店の生産性は高まらない。
沖縄は絶対に行かなくてはなりません。沖縄の人にお願いし、頭を下げに行かなければなりません。調整中です。
<文楽>橋下氏効果?...観客数が増加 (毎日新聞) - Yahoo!ニュース
文楽の観客数が増えているようだ。大変結構なこと。技芸員の頑張りが伝わっているのだと思う。政治は何事も結果。文楽が大切だ大切だと偉そうに文楽を語っている人ほど観客増のために何も貢献しない。補助金で観客が増えるわけではない。これが維新の会の哲学。
次はリピーターを増やすこと。現代語訳の文楽のニーズが非常に高い。時間もコンパクトなものを。観客の視点で。その上で古典もしっかりと。これだけ増えたのに次回から減ったとなればそれは端的に文楽の責任だ。役に立たない文化人の意見は聞かない方が良い。
交渉後ルールがおかしければ国会が反対すれば良い。何で国会議員は分からないんでしょう。おそらく議院内閣制の下、政府と国会の役割分担を議員は分かっていないのでしょう。
Twitter:橋下徹 (t_ishin) より引用(原文ママ)
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