中国共産党の機関紙「人民日報」が11月14日にトップニュースとして報じた記事が話題を呼んでいる。記事は「アメリカのマスコミが選ぶ2012年の世界一セクシーな男は北朝鮮の金正恩氏」というもので、金氏の写真を55枚も使って大々的に報じた。
これは同日、アメリカのパロディや社会風刺記事を面白おかしく掲載する「The Onion」が報じたもの。日本で言えば、「虚構新聞」のようなメディアだ。その「The Onion」が報じたニュースにまんまと中国共産党の機関紙が引っかかってしまったということだ。
「The Onion」の記事には、「正恩氏は丸々とした顔立ちのイケメンで、強健な身体、人並み外れたファッションセンス、完璧なヘアスタイルなどなど、説明するまでもなく、彼は世界中の女性を虜にする白馬の王子様」などと書かれているのだが。。。
「人民日報」はパロディと気づかずに報道し、わざわざ特集ページを組んだだけでなく、人民網各国版にも掲載した。しかし、すぐにパロディニュースだと気づき、現在、インターネット上の記事は全て削除されている。中国の共産党機関紙の、今回の情けない事態にインターネットユーザーからは、「恥ずかしい」や「ジョークが通じない」などと嘆きの声が聞かれている。
なお、「The Onion」は「私たちの友人・人民日報の記事はコチラ」と人民日報の記事とリンクを貼るなどして、さらに盛り上がりを見せている。
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