＜企業経営の軍師とITエンジニアが業務提携＞
　（株）ビジネスマトリクスは、（株）ヒューマンアシストの勘崎和也代表取締役と（株）オルトクオの坂本匡史代表取締役社長という、スペシャリスト２人が「新しい教育産業をつくる」という志を１つにしてタッグを組んだ新進気鋭の企業だ。
　同社代表の勘崎氏は、「コーチング」「カウンセリング」「研修・セミナー」などによる企業の人材育成のプロフェッショナル。心理カウンセリングによって人の潜在意識から、人材や組織の活性化を手がけてきた。また、「後継者の軍師認定コンサルタント」として事業承継にも携わっている。
　一方の同社取締役・坂本氏は当初、業務系WEBアプリケーション開発業務を専門に起業。同事業は福岡市の創業支援事業プロジェクトに採択された。アプリ以外には、マーケティングや雇用・営業の管理など、企業経営に関わる重要なシステム開発を受注。ITのプロフェッショナルとして、多くの経営者から将来を嘱望されている。

　同社が行なうコンサルティングの流れは、勘崎氏が「コアバリュー」と表現する個人・企業を活性化する『強み』や企業の経営環境にあるさまざまなニーズを、坂本氏が開発したシステムが『見える化』し、低コスト・ハイパフォーマンスの企業経営をサポートしていくというものである。
　「コアバリュー」を見出すために使われる同社のPAS（パーソナル・アセスメント・シート）は、勘崎氏が持つ心理カウンセリングのスキルをもとに、メンタルヘルスの分野で医療に使われていた心理テストを坂本氏がビジネス用に転化したシステムだ。PASはWEB上で利用が可能であり、テスト実施を含めて結果が出るまで20分少々。その後、２時間ほどの面談で「コアバリュー」を見出し、その人だけのキャッチコピー、話し方、ボディランゲージなどを生み出すことができる。
　「心の慣性の法則が働くため、とくに中小企業では、従来の事業の低迷が続くなかで発想の転換が必要だと感じていても、『これまでやってきたことをなかなか変えられない』というジレンマに陥っています。また、日本人が苦手な『前例のないことを考える』という壁を打ち破るために、まず、『コアバリュー』の『見える化』が必要です」（勘崎氏）。
　すでに持っている「コアバリュー」を見出し、それを経営戦略に活かすことで他社との差別化、ブランディングを図る。営業においては、成績優秀な営業マンのニーズの拾い方やターゲットの絞り方などを『見える化』し、行動パターンとして他の社員に倣わせれば、個人能力に頼った営業戦略から脱却できる。また、経営理念（社風）の『見える化』によって、人材の募集・面接、そして教育に反映することも容易となる。大企業優先から価値観優先の時代へとなった今、無名企業でも「コアバリュー」を打ち出せば優秀な人材を集めることは難しくない。結果的に、ローコストで企業のパフォーマンスを上げることが可能となるという。

　さらに同社では、事業承継にも活かせるERPシステムを独自に開発した。ERPとは「業務統合システム」と言われており、一元化されたデータベースと統合化された業務プロセスにより、スピーディーな経営を企業にもたらす。一度の入力が会計処理まで反映され、売上、利益、在庫、生産などの状況が刻々と更新される。常に最新の経営状況を把握することができ、迅速な経営の意思決定が可能となる。
　これまでERPは高価だったため、実際に導入をしているのはほとんどが大企業。だが同社は、中小企業でも導入できるリーズナブルなパッケージを開発した。このシステムは通常の企業にも導入して効果を上げることができるが、同社は事業承継問題を抱えている企業に特化して販売していく方針だ。事業承継では、さまざまな特有の問題があるが、そのなかで「社内業務が見えない状態になっている」という問題を、ERPの導入によって解決するのである。

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＜COMPANY INFORMATION＞
■（株）ビジネスマトリクス
代　表：勘崎　和也
所在地：福岡市中央区清川2-20-4-402
設　立：2012年７月
ＴＥＬ：092-400-7030
ＵＲＬ：http://businessmatrix.co.jp/

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