先月22日から9日間にわたって、広東省広州市で開催されていた広州モーターショー2012が2日閉幕した。来場者は57万人に上り、トヨタや日産など日系メーカーをはじめ世界中の自動車メーカー737社が出展した。
尖閣諸島国有化問題で、日系企業の不買運動の影響が顕著に出た日系自動車メーカー。中国自動車工業協会の最新のデータによると、2012年10月の日系自動車の販売台数は前年比約60%減の9万9,000台にまで落ち込み、シェアは前年同期比で12.3ポイントも下落した。
ただ、9、10月と2カ月連続で下落していた日系自動車販売台数も11月に入り徐々に回復。広州モーターショーでは、トヨタ、日産、ホンダ、スズキ、スバルなど、日系メーカーが勢ぞろいした。主催者によると、今年が節目の10回目ということもあり、各社かなりのテコ入れをしてきたといい、過去最高の950台が出展したという。
モーターショーでは、日系メーカー各社は安全性や機能性をアピールし、中国人の来場者たちは、日系メーカーの不買運動などはとうの昔の話といった様子だったという。
日系メーカー各社は、年明けには反日デモ前と同じぐらいにまでの回復を見込んでいるという。
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