沖縄県を代表する百貨店にリウボウがある。ここは沖縄都市モノレール「県庁前」に隣接する。2011年4月19日にモノレールが連結し、沖縄初のターミナル型百貨店となった。県庁前は沖縄県庁をはじめ、沖縄を代表する企業、またはビジネスビルが立ち並ぶエリアだ。国際通りも近く、沖縄の中心部といっても過言ではない地域である。また、リウボウは入居する「パレットくもじ」に移転して20周年という節目の年でもあり、これに合わせて同社は地元客のみならずOL、学生などの女性にも足を運んでもらおうと、モノレール乗り場に隣接する2階のフロアを女性向けの売場に変えた。11年10月5日には6階部分のリビングをリニューアル。ミセスのブランドを入れたほか、6階にあった無印良品を8階に移動し、フランフランなどの首都圏にあるブランドを導入。幅広い世代が百貨店に来る楽しみを増やす試みを行なっている。
従来からある小売業も時代の変化にともない、日々進化している。年間600万人の観光客が訪れる沖縄で、そのうちの5%の30万人はビジネス目的といわれている。年間約1万人も人口が増えている中で、沖縄でビジネスを行なう企業が増えれば、今後もこの人口増は続いていくことが予想され、県外からの移住が増えれば当然、小売業の在り方も変わってくる。沖縄の小売業界は今、その変化のうねりの中にいることを肌で感じることができる。
≪ (6) |
<日刊マックス流通のご案内>
日刊マックス流通は沖縄を除く九州地区の食品スーパー、ドラッグストア、ディスカウントストアなどの小売業の情報を、土日祝日を除く毎日タイムリーに配信しています。現在、1カ月間に限り、無料で配信させていただきます。無料試読希望者は、下記のメールフォームでお申し込み下さい。
※記事へのご意見はこちら