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玄海原発事故あれば放射性物質の飛散どこまで~風船飛ばして調べる
社会
2012年12月10日 12:05

 九州電力玄海原発の過酷事故が起きた場合に放射性物質がどこまで拡散するのか市民ら風船を飛ばして調べる「風船プロジェクト」第1弾が12月8日、佐賀県玄海町にある玄海原発近くで行なわれた。玄海原発4機の操業差し止めを求めている「原発なくそう!九州玄海訴訟」原告が中心となった同実行委員会が主催したもので、佐賀県、福岡県などの市民150人が集まった。集会を開いた後、同日午後2時、カウントダウンの合図に合わせて、1,000個の色とりどりの風船をいっせいに飛ばした。

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 風船には、「原発はいりません」などと書かれたメッセージカードが付けられていて、「ひろってください」として、風船を拾った人が電話・電子メールで連絡を寄せるようお願いしている。同日午後4時20分ごろに、福岡市西区周船寺付近で風船が飛んでいるのが目撃された。9日午前8時40分過ぎには、愛媛県八幡浜市から風船を発見したとの連絡があった。

 集会では、佐賀県唐津市の原告、吉田恵子さん(60)が「(高レベル放射性廃棄物など)数万年以上にわたる不安、放射能被害を防ぐ苦労、被曝の苦しみを考えなければいけない」と、原発の長期に及ぶ危険性・被害を指摘。唐津曳山ばやしにのせて「命を守ろう、未来を守ろう」と呼びかけた。福島市から佐賀県鳥栖市に避難している木村雄一さん(52)は、風船飛ばしによって「(原発事故の)被害にあった福島を疑似体験できる」と述べ、「福島の現状をみれば、原発に頼らない自然エネルギーで、次の子どもたちに安心安全なものを渡していこうという意識になってもらいたい」と訴えた。

 福岡県筑紫野市の女性(29)は、中学の同級生に誘われて参加した。「福島の事故は、距離が遠いので、身近に感じていなかった。先週までカナダに行っていたが、もっと遠い外国でも関心を持っていた。調べてみたら、原発が今だけの問題ではなく、放射性廃棄物など未来に影響があるのを知り、原発はなくさなければいけないと思った」と話していた。

 「風船プロジェクト」は、3月に次回開催を予定。玄海原発プルサーマル裁判の会、さよなら原発・ぎふ、玄海原発住民会議、九州LOVERS、菜の花プロジェクトが協賛している。

【山本 弘之】


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