2012年11月１日、創業110周年を迎えた（株）未来図建設。同社は地場総合建設業として、中高層ビル・マンション、商業・公共施設、ガソリンスタンド建設および戸建住宅の設計、施工など、さまざまな建築・構造物をつくり続け現在に至っている。歴史を重ねながら、都度、新たな工法などのソフトを開発して、技術向上を実践している。その同社のスタンスは、今後も不変であり、また新たな価値創造のために、全社一丸となって日々邁進している。

＜提案型建築への取り組み＞
　同社は、賃貸マンションや商業・公共施設やガソリンスタンド、戸建住宅などの事業シェアが高い。
　「現況、デベロッパーを中心に、建設関連へのファイナンスが活発化してきています。それは弊社だけでなく、同業他社さんも同じで、需要が上昇傾向にあります」と、同社の菅原正道社長は語る。
　続けて、「これまで行なってきた業務はもちろんのこと、新たな事業のチャレンジも必要です。その１つが、高齢者のための住宅を提供していくことです。欧米では、予防医学の切り口から、元気に毎日の生活を充実できる予防医療や、リハビリのプログラムが実施される高齢者の生活共同体『CCRC』が注目されています。これは、高齢者が健康なうちに第２の人生を自由に楽しむという要素が強いものです。
　日本では医療介護支援としての高齢者施設がメインとなっているため、介護が中心の施設が圧倒的に多いのが現状です。医療と介護、そして予防医学が三位一体となった環境の、『日本型CCRC』が必要となってきます。
　元気なうちから健康を維持するためにつくられる「CCRC」は、理想的な高齢者住宅と言えるでしょう。ただし、現在の日本の市場において、事業として成り立つかは保険等の問題から未知数です。
　そこで今後は、医療・介護の両方からの収入によって運営が安定する医療支援がある高齢者住宅が増加していくと予想されます」と、高齢者施設についての見解を述べる。

　本格的には、５年前から取り組みを始めたという高齢者施設への営業。菅原社長は、「過去の施工実績によって、お客さまからのさまざまなご要望などをヒアリングすることで、医療・介護分野のノウハウをストックしてまいりました。今までの医療・介護の概念にとらわれず、医療・介護そして予防医学が三位一体となった高齢者施設の提案をしていきます」と、高齢者施設事業への取り組みを語る。

　同社のもう１つの取り組みは、『戸建住宅』である。菅原社長は戸建住宅事業について、「このジャンルも我々が長年培った技術と感性で強化したい」と述べている。
　同社の戸建住宅事業は、『M-collection』と称し、同社のオリジナルの注文住宅および企画住宅となっている。『チーム未来図』として営業、設計・デザイン、見積、工事のそれぞれのエキスパートが万全のサポートを行ない、お客さまのライフスタイルにマッチングした住まいを供給する。また、日本最大級の建築家ネットワークである「アーキテクツ・スタジオ・ジャパン（ASJ）」と提携し、お客さまの家に対する想いや、理想をカタチにする住宅を提供している。お客さまの住宅に対する幅広いニーズに対応する体制が、きめ細かな仕組みによってマネジメントされている。同社本社と福岡西（早良区野芥）にスタジオを構え、建築家とともにつくる家づくりについてアプローチしている。

　先に述べた『高齢者住宅』と『戸建住宅』のそれぞれ２つの事業は、ジャンルは異なるものの『提案型の建築』であるという共通項がある。菅原社長は、今までの建築事業も堅守しながら、提案型建築への積極的な展開を実現させていく方針である。

＜COMPANY INFORMATION＞
■（株）未来図建設
代　表：菅原　正道
所在地：福岡市南区野間2-7-1
設　立：1952年11月
資本金：9,900万円
ＴＥＬ：092-511-1311
ＵＲＬ：http://www.miraizu.co.jp

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