「いかに多くの人から恩を受けてきたか改めて実感した」。当選確実の知らせを受けた原田義昭氏は、支持者へのお礼の後、「父の恩は山よりも高く母の恩は海よりも深し」という上杉鷹山の言葉を紹介するとともに、今回の選挙戦の感想を述べた。
福岡5区(筑紫野市、春日市、大野城市、太宰府市、朝倉市、筑紫郡(那珂川町)、朝倉郡(筑前町、東峰村))は自民・元の原田義昭氏(68)が6度目の当選。民主・楠田氏に敗れた前回(2009年)から3年余り、今回は2位の楠田氏(56,940票、23.8%)に2倍近い差をつける113,155票(47.4%)を獲得し、国政へと返り咲いた。
また、自身の唱える「領土領海省」については、「同省の初代大臣になる、そのぐらいの意気込みで解決へ尽力していきたい」と、これまで通り同問題について強い姿勢で当たっていく姿勢を示した。
今回の結果を受けて、支持者の男性(50代、自営業)は「原田さんは地元に対して本当に尽くしてきた人だ。前回の落選後も。彼自身の力は衰えていない」と、原田氏の過去の実績を強く評価。同じく支持者の女性(40代、主婦)は、「奥さんの献身的な支えがあったからこそ。夫婦で勝ち取った当選だと思う」と今回の原田氏の選挙結果を振り返った。
【2012衆院選・福岡5区 開票結果】
民主党・前職 楠田 大蔵 氏(37) 5万6,940票
自民党・元職 原田 義昭 氏(68) 11万3,155票 当選
日本未来の党・新人 浜武 振一 氏(47) 1万1,213票
共産党・新人 田中 陽二 氏(56) 1万1,068票
日本維新の党・新人 吉田 俊之 氏(56) 4万6,416票
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