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「自爆民主党解散」シリーズ

衆院選・福岡5区 吉田俊之氏(維・新)善戦するも「あと一歩届かず」
「自爆民主党解散」シリーズ
2012年12月17日 13:56

 福岡5区は自民党の原田義昭氏が他候補を圧勝する形で当選を果たした。民主党の前職楠田大蔵氏が前回よりも大きく票を落とすなか、日本維新の会の新人・吉田俊之氏が善戦した。小選挙区は午後8時の時点で結果が出たが、吉田氏は比例での当選の可能性が残されており、筑紫野市美しが丘南の吉田陣営は結果を待つ吉田氏と支援者が、深夜まで選挙情勢を見守っていた。

yosida2.jpg 「自宅にいてテレビを見ると(吉田氏の)票が伸びているので、これは比例での当選もあるなと思い、事務所にやってきました」とある支援者は語るように、時間が経つにつれて、支援者の数が増えていった。「吉田氏は私の職場の元上司。吉田氏のために一肌脱ぎたいと思い今回の選挙で応援しました」と、準備期間が少なかったにも関わらず、吉田氏は多くの支援者らに支えられ、選挙戦を挑んだようだ。

 吉田氏は佐賀市出身。早大教育学部を経て九州朝日放送で長く報道記者として活躍。今年7月に同社を退職し、日本維新の会政治塾1期生として活動をはじめていた。他の候補者よりも圧倒的に不利な状況での選挙戦を強いられたが、福岡5区の選挙区内をくまなく足を運び、演説するなど各地で地道な活動を行なった。

yosida.jpg 支援者らは選挙情勢を固唾をのんで見守っていたが、日付が変わった深夜1時半頃、惜敗率で他の候補者が当選したことを受けて、比例区でも落選が確定した。
 「あと、2,500票あれば当選したかもしれません。目標は5万票でしたが、あと一歩届きませんでした。数ない人数でしたが、この選対は支援者みなさんがとても温かくて、4万6,000ちょっとの票を投じて頂くことができました。当選することでご恩返ししたかったが、叶えられなくて申し訳ありません。今後のことはこれからゆっくり考えます」などと敗戦の弁を述べた。

 初めての国政選挙。落下傘候補としてたった2週間で、0からスタートした吉田氏。落選はしたものの、吉田氏のみならず支援者らもある程度の手ごたえを感じ取れる選挙戦となったようだ。今回の選挙では逆風の吹き荒れた民主党票を大きく取りこめたことが考えられるが、「知名度がない中でも雰囲気の良い中で最後までよくやれたと思います。しかし、戦略を重視した選挙戦を行なったものの、このような結果になれば戦略が悪かったと思わざるを得ません。次回、これをバネにやっていくしかない。次は絶対に勝ち、"日本を良くしたい"という思いを抱いていきます」などと選対本部長は述べ、集まった人たちに今後の吉田氏の支援を呼びかけた。

【2012衆院選・福岡5区 開票結果】
民主党・前職      楠田 大蔵 氏(37) 5万6,940票
自民党・元職      原田 義昭 氏(68) 11万3,155票 当選
日本未来の党・新人 浜武 振一 氏(47) 1万1,213票
共産党・新人      田中 陽二 氏(56) 1万1,068票
日本維新の党・新人 吉田 俊之 氏(56) 4万6,416票


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