16日投開票が行なわれた第46回衆議院議員総選挙で、福岡2区は自民党・新人(公明党推薦)の鬼木誠氏(40)が10万5,493票を獲得し、民主党・前職の稲富修二氏(42)6万8,359票を破って初当選を決めた。
午後8時過ぎに「当選確実」が報じられた直後、選挙事務所内は大きな歓声と拍手に包まれた。その直後、事務所に姿を見せた鬼木氏。選対本部長を務めた山崎拓元副総理があいさつを述べる横に立ち、政治活動・選挙運動を支え続けてきた愛妻とともに目を潤ませた。
鬼木氏は集まった支援者へ、「山崎拓先生が40年間に渡って、福岡の発展のため、日本のために頑張ってこられた、この功績のバトンを絶対に落としてはならないと、必死の思いでございました」とコメント。山崎氏の無念を晴らし、議席を奪還した勝利の重さを感じていた。
公示直前で自民党の公認が決定した鬼木陣営は、時間がないなかでの選挙準備に追われた。「本当に忙しいなかで、みなが一丸となって選挙戦を戦っていた」とは事務所を訪れていた支援者。鬼木氏は、自民党の県議や市議などが「政権奪還という大義名分のもと、一致団結した」と、選挙戦を振り返った。民主党への逆風が吹き荒れるなか、着実に党支持層の票をまとめ、無党派層へも浸透できたことが圧勝劇につながったと言える。
子どもの頃から政治家が夢だったという鬼木氏が、念願の国政進出を果たした。NET-IBの取材に対し、地方議員10年の経験を活かして、あらゆる政治課題に向き合うという。そのなかでもとくに「まずは景気対策」として、「『本当の公正とは何か』を追求し、社会保障と税制の改革に取り組みたい」とした。選挙戦のスローガンに掲げた政治理念「流した汗が報われる社会の実現」を目指し、鬼木代議士の政治活動がスタートする。
【2012衆院選・福岡2区 開票結果】
・日本維新の会・新人 頭山 晋太郎 氏(35) 4万2,731票
・民主党・前職 稲富 修二 氏(42) 6万8,359票
・日本未来の党・新人 小谷 学 氏(39) 1万1,442票
・自民党・新人 鬼木 誠 氏(40) 10万5,493票 当選
・共産党・新人 倉元 達朗 氏(45) 1万4,115票
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