「卒原発」を訴え、原発ゼロを目指したい有権者の票の集約を狙った日本未来の党だったが、フレッシュなイメージを打ち出せず、不発に終わった。民主党を離党して臨んだ議員らが小選挙区で相次いで敗れるなど苦戦を強いられ、岩手4区の小沢一郎氏、広島6区で12回目の当選を果たした亀井静香氏ら9議席と振るわなかった。政党の立ち上げから公示まで1週間という短期間。小沢一郎氏の率いていた国民の生活が第一と合流し、「卒原発」の旗のもとに集ったが、有権者に十分にアピールできなかった。
嘉田由紀子代表は、「11月27日に飯田さん(飯田哲也代表代行)とともに、新しい船をこぎ出したが、準備期間が十分に取れなかった。びわこ宣言を出し、原発ゼロを目指す政党として、子どもたちの未来に責任を持つ船をこぎ出したが、政策が浸透しなかった」と淡々と敗戦の理由を述べた。「個性を出して、"まず第一歩"を踏み出したとは思っています」と、前向きに語ったものの、表情は終始、硬かった。
党の人事など今後については未定だが、嘉田氏が代表を続ける意向。小沢氏の処遇についても明言を避けた。
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