16日投開票された第46回衆議院選挙で、福岡4区(古賀市、福津市、宗像市、糟屋郡)は、自民党新人の宮内秀樹氏(50)が初当選した。同日午後8時過ぎに早々と当選確実が報じられ、福津市の選挙事務所は拍手に包まれた。「うそをつかない政治、段取りがわかりやすい政治、この2つを心してがんばっていきたい」。
福岡県内最多の6氏が立候補した激戦を勝ち抜いた。宮内氏は「混乱の政治を安定させてくれ、前進させてくれという選挙だった」と振り返る。「有権者が将来に不安で、『政治家しっかりしろよ』という激励の話が多かった。高齢者からは、『孫の時代に平和で豊かな国が継続できるのか、頼むぞ』という思いが伝わった」と、有権者の期待を語った。
「国民と国会が距離感があってはちゃんとした政治はすすまない」「しゃべる政治ではなく聞く政治を原点にがんばる」と決意を述べた。
日本維新の会新人・河野正美氏(51)は小選挙区では届かなかったものの、比例代表(九州ブロック)で復活当選を決めた。「医療福祉をしっかりやる。年老いてもしっかり医療を受けられる、住み慣れた介護が受けられる安心できる社会にしていけば、経済は回復する」と抱負を語った。
日本未来の党前職・古賀敬章氏(59)は落選。民主党新人・岸本善成氏(38)、共産党新人・新留清隆氏(57)も及ばなかった。諸派・吉冨和枝氏(53)は支持が広がらなかった。
【2012衆院選・福岡4区 開票結果】
・自民党・新人 宮内 秀樹 氏(50) 8万6,039票 当選
・共産党・新人 新留 清隆 氏(57) 1万1,946票
・諸派・新人 吉冨 和枝 氏(53) 3,543票
・民主党・新人 岸本 善成 氏(38) 3万1,432票
・日本未来の党・前職 古賀 敬章 氏(59) 1万7,237票
・日本維新の会・新人 河野 正美 氏(51) 4万2,319票 比例
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