<みやま発電所は事業家のオーナーを集めた>
70億円投資した《みやま発電所》は、芝浦グループHDの投資型太陽光発電所の第一号になった。この投資案件は投資事業家が対象であった。その1人である光一工業(株)(福岡県飯塚市)代表取締役社長・宇都宮靖氏を取材した。6億7,000万円を投じて分譲発電所を購入して、発電事業に進出したその経緯をまとめて紹介しよう!!同社は精密板金や機械製缶では高い技術を有しており、年商10億円あげている。
「弊社は7年ほど前に新社屋を建設しましたが、当時から太陽光発電を省エネに取り入れてきました。芝浦さんとの付き合いは深く、先方のビジネスモデルも存じあげています。時代に沿った新規事業を育てる意味もあり、発電所のメンテナンス事業部門をサンシャインワン(株)として独立させ、分譲発電所の購入となりました。6億円以上の投資です。採算性が見込まれるからこその投資ですよ。私は慎重な性格ですし、金融機関を説得するためにも事業内容や収益性は明確でなければなりません。新規事業とはいえ、《手さぐり》とは考えていませんよ」。ここに、発電事業の事業家が1人現われたのである。
<芝浦ソーラーエネルギーファンドの立ち上げ>
新地会長は、銀行の仕打ちから鍛えられてきたことは前稿で触れた。《みやま発電所》の分譲事業は無事に完売に漕ぎつけたが、満足はしない。「何とかこの自然再生エネルギービジネスで一般の方々に利を得ていただき、また、従来の与えられてきたエネルギー生活(原発に頼った生活)にオサラバする意識を持ってもらいたい」という強い希求心から、ファンド立ち上げに至ったのだ。もちろん、腹に経営者としての魂胆も隠されている。電力ファンドに人気が高まることに確信を持てれば、今後の事業展開に加速化できるという読みがある。
《芝浦ソーラーエネルギーファンド1》と銘を打った事業名は《九州ソーラーファーム8錦発電所》(事業地・熊本県球磨郡錦町)である。発電出力は2,185kWである。《みやま発電所》と比較すると10分の1の規模である。まずは個人投資家対象だから、慎重試運転というところか。募集金額も7億5,000億円である。1口あたり500万円だから、総口数150口だ。募集期間は2013年1月31日まで、契約期間は2033年1月31日まで。
資料としてメーカーが屋根設置太陽光パネル利回りシュミレーションを添付している。参照していただきたい。出資金500万円は同じ。20年間で元本を返済(年25万円)して分配利益がある。20年間で出資金・分配利益総額で747万1,881円になる。出資残高に対しての利回りが7.65%になるというものだ。預金金利実質ゼロの時代に、今どき結構な利になる話だ。新地会長が提言する《芝浦ソーラーエネルギーファンド1》は、太陽光発電所の経営で持たされる事業プランである。「屋根設置パネルソーラーよりも効率良い発電が行なわれるはず、事業損益は高い」と、誰しもが判断するのではないか!!
まー、勝手な推測を素人がしても前進しない。まずは新地会長のセミナーを聞こうではないか!!来年1月24日、セミナーを開催する運びとなった。案内資料をお読みいただければ幸いだ。
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