自民党の歴史的勝利に終わった今回の衆院選。お隣の国・中国のメディアでも一斉に今回の結果を大々的に報じ、自民党政権への分析、批判、期待、注文などの記事がさっそく相次いでいる。
中国の大手インターネットメディア「鳳凰網」は右傾化する日本の政治について言及。安倍政権が日米同盟を強化することで、南沙諸島問題、尖閣諸島問題に対する日本の対応を注意深く見守る必要があるとしている。
中国網は投票日前、「核武装や憲法改正など、日本人らしからぬ過激な発言をしてきた東京・大阪の代表の動向が最も気になる」と報じ、日本維新の会など第3極の選挙結果が今後の日本の外交を左右するとの見方を示していた。今回、第3極が一定程度の議席を確保したことについて、記事では「自民党圧勝の結果に、極端な右傾化は免れたが、タカ派と言われる安倍氏の外交も注視すべきだ」との見解を示した。
環球網は、親子3代に渡って台湾との親交が深かった安倍政権を歓迎している模様で、「中国や台湾にとって優位に働く選挙結果になるのでは」と期待をにじませた。
これらの中国メディアの報道に対し、中国版ツイッター・新浪微博には、開票速報とほぼ同時に多くの書き込みがあり、「6年前のように短命で終わるのか?」「アメリカと組んで、中国を脅かしそう」「尖閣問題の解決は程遠い」「日本経済の浮揚は厳しそう」など、多くの話題を集めていて、中国国民にとっても大きな関心事となっているようだ。
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