●必要あらば何処にでも稼ぎにでる
<二つの忘年会>
12月29日、2つの忘年会を目撃した。
A社の場合は仙台の被災地住宅復興の現場に18名の職人・技術者を派遣している。その派遣団が仙台空港から最終便で帰福し、本社に到着したのが、夜7時過ぎであった。社員・職員総勢80名が久しぶりに再会して忘年会となった。派遣されていた人たちは「故郷を離れて寂しい気持ちはある。しかし、仮設住宅に住んでいる方々の不便さを見ると【一刻でも早く住宅を建ててあげたい】という使命感に駆られる。また年開けて6日から現場に飛んでいくよ」と語ってくれた。
B社は29日に社員全員をヒルトンホテル福岡に総結集して忘年会を開催した。ドンチャン騒ぎとなったが、その夜は1泊して2012年の苦労を癒した。B社の場合は仙台空港に隣接した宮城県名取市の土壌改良工事や福島県の原発汚染土壌除去工事に20名近い人たちを配置している。彼らもまた半年ぶりに帰ってきたのである。飲み会がおおいに盛り上がるのは至極当然のことだ。B社社長曰く、「弊社の技術が認められて現地に招請を受けることは光栄なことだ。加えること【俺たちは東日本大震災の復興に貢献しているのだ】という実感を抱き社員たちのモチベーションが上回っていることが嬉しい」。
2社の実例を紹介した。福岡の企業のかなりの数が東日本大震災復興工事に関わっていることの一部の例である。お陰で福岡において低迷していた業績をアップさせた企業もある。B社の例のように《社員のモラルアップ》というプラスメリットを享受した例もあるようだ。2社の例のように経営者は《前向きな攻撃的な経営マインド》を復権させる。また一方、社員・従業員たちも「俺達を必要としているところならば何処にもでも飛んで行って貢献するぞ」と闘志を燃えあがらせる。この経営者と社員たちの挑戦意欲を両立することが可能になれば企業の業績はV字回復して社会の閉塞感も一掃できることは間違いない。
<便乗のチャンス到来ではあるが>
2012年末、建設業者の経営者の方々は「来年はいい年になりそうだ。安倍政権の経済政策には期待をしたい」と期待感に一杯に目を輝かせていた。この10年間、これらの経営者たちはいつも暗い顔をしていたのを鮮明に記憶している。確かに2013年の安倍政権の経済政策は暗いムードを打開させてくれるであろう。世相も少しは明るくなる。
この流れに便乗するのは重要である。各企業経営者が先手先手を打つのも経営必勝戦略の常道策だ。こういう上げ潮時期にこそ自社の存在感溢れるスキルの掘り下げこそが大切だ。上記したB社のように向うからお呼びがかかる存在感に磨きをかけていただきたい。まずは各企業の経営者の皆さんが【事業経営マインドの復権】を果たされんことを祈る。この実現抜きには来年、2013年の勝利はないだろう!!
※記事へのご意見はこちら