NET-IBでは、SNSやブログで情報発信を行なっている、佐賀県武雄市長の樋渡啓祐氏のブログを紹介する。
今回は、安倍内閣に期待することについて具体例を挙げて掲載している。12月26日午後11時23分のブログは以下の通り。
安倍内閣に期待すること
確かに、民主党政権、特に、鳩山、菅両総理、暗愚と言っても過言ではない人たちのせいで、随分、日本の国益は毀損されましたし、私が言うまでもなく、多くの国民はこれに懲りて、自民党に政権を託したと思います。
そこで、安倍総理にお願い。前の安倍第一次内閣を含めて、多くの問題については、議論はもう終わっています。あとは、その議論で出た方向性について、決断し実行するだけ。また、実行していくに当たっては、特に外交なんかそうだと思いますが、国益に照らしてどんどん修正すれば良い。
具体的には、憲法改正には衆参両議院の3分の2が必要だとする規定があるんだけど、これはほんと、2分の1で良い。これを認めない社民党なんかは、国民の代表である国会議員、そして、私たち国民を信じない人間と定義しても良い。多数決とは、是か非か、2分する議論の場合、過半数を指すというのは常識。
他にも、金融緩和、TPPの交渉、教育問題、規制緩和、どんどんやれば良い。僕も10年以上居たのであえて言うが、霞が関はやりたくないときは、徒に議論に持ち込む。そして、風化させる。
政治は大きな方向性を示して、あとは、霞が関の官僚にその手段は委ねれば良い。そして、それを実現できない場合は、政治も行政(次官、局長級)は責任を負わなければならない。その責任の明確化が、僕は行政改革の最も大きな論点だと思う。
地方(政府)は、極論すれば、日本が沈没するか否かという瀬戸際の中で、国益にかなう事項については、積極的に協力しなければならない。これは地方分権とは意味が違う。
僕はお陰様で、特に韓国の地方自治体の皆さんと知己を得ているが、最も痛感するのは、彼の地の意思決定の速さ。どんどん、決定し実行する中で修正し、場合によっては撤回する。武雄市役所は、おそらく、日本の1,700自治体で最も意思決定が速い自治体であると思うが、それは、政府こそ、そうあらねばならないと思います。
だから、国民にも拙速は良しという、議論のための議論はダメだということを思ってもらわなくてはいけない、そう思います。ただし、批判は最良の薬。ダメだと思ったら、どんどん批判すれば良い。
いろいろ書きましたが、安倍内閣には期待しますし、最大限協力します。
樋渡氏のブログはコチラ。
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