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飯田哲也氏・激動の2012年「これからが始まり」(6)
政治
2013年1月 3日 07:00

<みらい山口ネットワーク>
 山口県知事選立候補を決断した時、飯田哲也氏は「環境エネルギー政策研究所所長の職は自由度が高いし、効果的でもある。理性的に考えれば、これまでの仕事を続ける方が、圧倒的に有利だと思った」と語っている。
 出馬しない方が有利。理性的にはそう考えていながら、あえて立つ方を選んだ。脱原発から、その次のステップである自然エネルギーへのシフトを自らの手で実現の方向へ持っていきたいという強い思いに駆られたからだ。
 その感情のほとばしりを、飯田氏は、「狂気の1%」あるいは、「可能性の1%」と表現した。ここで県知事選に出馬することを選択したことで、彼の人生は、大きく流れを変えた。

 県知事選では、保守王国・山口で、自民、公明の支持を受けた山本繁太郎候補(現山口県知事)に迫る健闘を見せた。山本候補(25万2,461票)に対し、飯田氏は18万5,654票(得票率35%)を獲得し、あと一歩のところまで追い詰めた。
 支援者の男性は、「これだけ迫られて、自民党はあせったのではないか」と振り返った。
 知事選に惜しくも敗れはしたが、選挙事務所では、若者や女性たちからなる支援者に、飯田氏は胴上げされた。7月29日、脱原発を現実的に進める持論に賛同してくれる、これまでにない人脈を作れたという手ごたえを感じていた。

iida.jpg 県知事選以降、地元山口で政治活動を続けながら、研究所所長の職に戻り、東京、山口を往復する生活が続いた。9月、「みらい山口ネットワーク」を設立。脱原発、再生可能エネルギーへのシフトを地方から成し遂げていく政治団体を立ち上げた。
新しい社会を目指していく価値を、地域の人たちと分かち合い、「新しい地方社会はこういうものじゃないか」と、わいわい語り合う。閉塞感のある地方の経済に、希望を与えることのできるコミュニティが少しずつできあがった。
 「山口の豊かな自然、人々。山口のすばらしさを再発見しながらやってきた」。地産地消型のエネルギー事業など地域の人々が主体的に関わる、開かれた地域社会の実現を目指している。

(つづく)
【岩下 昌弘】

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