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【特集・飯塚】炭鉱からIT、医療、スイーツのまちへ~飯塚市長・齊藤守史氏(中)
自立する地域社会
2013年1月11日 10:46

<自然と健康になれるまち"いいづか">
 ――スマートウェルネスシティ首長研究会(以下、SWC研究会)へ加入されたのも大きいですね。

saitou1.jpg 齊藤 SWC研究会は「市民誰もが健康かつ生きがいを持ち、安心安全で豊かな生活を営むことができる都市」、私どもは「健幸都市」と言っていますが、健幸都市の実現を目指し、「健康」をまちづくりの中核に据えた研究会です。現在は全国の21市町が加入しています。飯塚市では、住みやすいコンパクトなまちづくりを目指し、歩きやすい歩道の整備、住環境の整備などを挙げ、健康をまちづくり全体の視点で捉える基盤をつくり実践するため取り組んでいます。

 SWC研究会の主要施策には、歩いて暮らせるまちづくり、公共交通の再生、健康サービス産業による雇用創出、商店街の活性化、高齢者の社会参加などが掲げられていますが、こうした趣旨に飯塚市の取り組みが合致したことから加入に至りました。

 ――具体的にはどのような構想があるのでしょうか。

 齊藤 まだ検討段階ではありますが、標識などに距離・消費カロリーを表示することで、市民が歩くことを促すことができればと考えています。また、残念ながらテナントが空いた状態が続いている、老朽化したバスセンターや商店街の再開発構想も進めています。

 バスセンターは医師会館や看護学校、マンションを併設する施設になる予定ですが、看護学校ができることで学生が増え、まちも変わっていくでしょう。そして中心市街地に住空間を設けることで、まちを歩く機会を増やし、「健幸都市」実現を目指しています。商店街では、大型空き店舗となっているダイマル百貨店跡地周辺の整備を計画していますが、ここにはコミュニティビルを建築し、1階に公共施設「街なか交流・健康ひろば」、2階から3階に賃貸住宅を設け、中心地の空洞化対策を検討しています。

 少子高齢化が進み、交通弱者が増えることで、それを補うためのインフラ整備には限界があります。もちろん、郊外のインフラ整備は怠りませんが、中心地に住んでもらうことで改善できればと考えています。まちがコンパクトになり、歩くことで人と人とのつながりを育み、コミュニケーションの創出にもつながってほしいですね。現在、地元の有志の皆さんが中心となって、中心市街地にまたがる緑道公園をイルミネーションで飾り、市民の交流の場にしようという取り組みが行なわれていて、歩行者からも好評を得ています。
 また、歩く意識を高めることができれば、医療費高騰の問題も改善できるでしょう。全国でも一番元気で医療費の安いまちを目指しています。

(つづく)
【文・構成:永上 隼人】

≪ (前) | (後) ≫

<プロフィール>
saitou_pr.jpg齊藤 守史(さいとう もりちか)
1948年10月生まれ。日本大学商学部経営学科卒。1971年、一番食品(株)入社。76年、9月同社専務取締役、96年4月、同社取締役副社長、98年4月、同社取締役社長を経て、10年4月、同社代表取締役会長に就任。06年4月、新市発足にともなって行なわれた飯塚市長選挙に出馬し初当選を果たし、現在2期目を務める。信条は「我以外皆我師也」。


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