大手ゲーム会社の委託業務を中心としたデベロッパーを脱し、自社ブランドによるゲームソフトの企画・開発・販売を一貫して行なうパブリッシャーとなった(株)レベルファイブ。ゲーム業界では類まれな高収益体質に成長したが、2012年10月、そんな同社の存亡を賭けた戦いが始まった。
<法律的な正否はいかに>
12年10月22日に同社がゲームソフト大手の(株)セガ(東京都品川区、里見治CEO)から訴訟の提起を受けていたことが、同年12月11日の報道によって明らかとなった。訴訟理由は、同社が『イナズマイレブン』に採用しているタッチペンによるキャラクター操作技術のうち、「セガが取得した2件の特許権が侵害されている」というもの。これより以前、「約1年半にわたり交渉を続けていたが和解に至らなかった」(セガの主張)という。このためセガ側は、『イナズマイレブン』シリーズの過去8作品の販売差し止めと廃棄、および特許使用料として入るはずだったとされる約9億円の損害賠償などを求め、東京地裁に訴訟を起こした。すでに第1回口頭弁論が開かれており、レベルファイブ側は争う姿勢を示しているという...(⇒つづきを読む)
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