<年末も働く>
千葉県土地公社が開発にやり被った広大な土地が茂原市に眠っている。A経営者が150億円投資して45メガソーラー建設を計画した。最初、タイのファンドに商談を持ちこんだのだが、あまりにも横柄過ぎてこの経営者は頭にきた。確かに会社はタイにあるのだが、実質運営しているのは日本人たちである。資金の大半も邦人金融機関から調達している。「俺たちが資金を提供してやるから事業が完遂できるのだ」という恩着せがましい姿勢に『ふざけるな!!』とどやしつけてハーイ終り。
そこで知人の紹介で韓国の財閥企業の日本代表に会ったのは昨年12月10日過ぎた頃である。この日本代表は早速、現地、茂原に飛んだ。12月29日まるまる1日、視察した。
1日超えて東京において31日、実質的な商談を進めた。この交渉過程で(1)資金投入すること(2)役割分担(3)利益分配案などのビジネス大綱を了承するに至った。年を越えてすぐに契約大綱の了解文書を取り交わした。口うるさいA氏も今回は称賛した。「さすがに動きが迅速だ。以前の日本の経営者たちも意思決定が速かったのだがな」
2つ目の例だ。福岡の筆者の友人であるB経営者は長年、省エネビジネスに従事してきた。昨年10月に北海道の技術ベンチャー企業を買収した。熱源の利用を効率化させる技術力は業界では注目されていた。B氏は日本の大企業とのタイアップを願った。筆者にも相談があったが、取り組み先が見当たらない。そうしていると、昨年末、サムスンから打診があったのにはさすが驚いた。B氏は「情報収集能力は凄いな!!」と感服した。
<正月も働く>
意外と知られていないが、韓国には4大製油メーカーがある。この精油製品の輸出額が国内で最高の金額を叩きだしていることは知られていない(サムスンが一番、輸出額を稼いでいると思われている)。そして現在、5社目の元売り精油メーカーが立ち上げられようとしている。その社名は≪国民石油≫だ。この≪国民石油≫は燃料添加剤を活用して高い石油製品に悩まされている国民のために【20%安い石油製品を供給する】という崇高な使命を掲げている。この企業には著名な事業家たちが投資をしている。
燃料添加剤を開発しているC社長が正月3日に韓国・ソウルに渡った。零下15度と非常に冷たかったそうだ。相手先は前記した≪国民石油≫の関係者である。この効用の凄さに相手はビックリ仰天した。『これなら商売になる』と判断したのであろう。早速、9日に日本にやってきた。1人は有名な学者である。もう1人はかつて韓国政府の行政官僚のトップクラスに座ったことのある人物である。研究所で説明を受けた2人は眼の色を輝かしていたそうだ。おそらく2013年中にはこのビジネスの提携はスムーズに運ぶであろう。
ちなみに日本国内では元売り業者の圧力があり商売がやりにくい。韓国の経営者たちは「チャンス」とみれば正月も働くのである。
▼関連リンク
・燃料添加剤がもたらすエネルギー革命(前)~韓国にもオイル革命の到来か!!
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