年末年始の気温の落ち込みにより、一部の野菜価格が高騰している。スーパーの青果売り場ではとくに、青物野菜が高騰しており、福岡県内の小売店の多くで、高値で販売されている。小松菜、ほうれん草、大根なども高値で売られており、鍋物が美味い季節に、野菜に手を出しづらい状況となっている。
スーパー最大手のイオンは全国のイオン約420店舗で『野菜大放出(低価格販売)』を行なった。同企画は、1月9日と10日の2日間、まず関東地区の店舗で実施。翌11日と12日の2日間でイオン九州の店舗をはじめ、北海道、沖縄、四国などの関東地区以外の店舗で実施した。
九州地区を運営するイオン九州の広報部によると、九州管内の店舗では11日朝から大勢の買い物客らが訪れ、数量限定の一部商品は完売するといった盛況となった。九州のイオンではキャベツが1個98円、長ねぎ1本48円、きゅうり1本48円、じゃがいも1個18円、たまねぎ1個18円といった野菜価格高騰前の水準で販売した。なお、今後、この企画の第2弾の開催については未定としている。
野菜の低価格販売はイオン以外でも他社大手スーパーが追随している。九州には店舗がないが、イオンのライバルのイトーヨーカドーでも全店舗で9日から14日までの6日間、最大6割安の価格で販売した。
なお、福岡地区の天気を見ると、17日(木)~19日(土)は降雪にともない最高気温も8度(最低は2度)と、寒い日が続く。しばらくはこの寒さが続くと予想されることから、価格帯の改善はあまり期待できそうにない。今後は再度、大手スーパーの野菜低価格販売も予想されるが、地場スーパーでも追随した動きが見られそうだ。
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