どうすれば英語留学を最大限に活かせるか?――昨年秋カナダ・バンクーバーを訪れた(株)G-net代表の本多正治氏は考え込んだ。食事した人気居酒屋では多くの邦人留学生が働いていたが、彼らのほとんどが早々に英語習得をあきらめていた。日本人同士の毎日に終始しているが理由だという。
(株)G-netは9つの学習塾を運営しているが、本多氏は教育のプロとして効果的な英語留学を模索した。調べてみるとフィリピンでは数多くの学校が成果を上げていることが分かったため、すぐに現地を視察。それぞれの学校における「本気の取組み」に目を見張った。生徒1人に対し、原則教師は1人。送迎付きの全寮制が採用される徹底ぶりだ。感心したのは英語の発音がきれいなフィリピンにあって、とりわけセブ島の人々がナチュラルな英語を話すこと。北米企業がコールセンターなどの拠点を構え教育に力を入れているためだ。すぐに自身で1週間プログラムを体験し、その効果に確信を得た。一番うれしかったのは日を追うごとに伝わってくる現地の人たちの日本への親しみだ。聞けばODAの成果が広く知られており、日本に感謝しているのだという。本多氏は自らセブ島留学事業進出を決意。専門の「ファーストイングリッシュ」を立ち上げた。
決断を後押ししたのは、セブ島留学で飛躍的に英語力が向上するという事実のほか、多くのメリットがあったことだ。その1つがコスト面。アメリカの場合、生活費を含めた費用合計は月額27~33万円(ファーストイングリッシュ調べ)が必要だとされる。カナダでも23万円以上必要だ。安いとされるニュージーランドでは14~20万円。セブ島の場合、選択する学校にもよるが11~17万円で済む。「これまで留学を断念せざるを得なかった人たちにも機会提供できる」本多氏のやりがいもひとしおだ。移動負担の軽さも魅力で、福岡からマニラまでは直行便で4時間足らずだ。何より信頼しているのは現地のセキュリティ面だ。観光地として知られるセブ島はフィリピン国内でも治安が良いとされる。それでも寮は門扉と最新のセキュリティに加えガードマンにも守られている。
こうした実績・環境に着目した日本企業や大学もセブ島への進出を始めている。ファーストイングリッシュがサポートする留学対象は多彩で、学生留学やビジネス留学に加え大人の留学、親子留学、シニア留学などが揃えられている。TOEICコースでは、仮に目標点数に届かなかった場合、無料で授業が延長されるシステムも用意されている。
「4カ月で日常会話が操れるようになる」と自信を見せる本多氏。この12月からサービスを開始し、2014年には自社で経営する学校の開校を目指す。英語習得を目指す福岡人にとって強力な援助者が生まれた。
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