アルジェリアでの日本人駐在員へのテロ事件が起きたこともあり、海外でのテロや誘拐、盗難事件に日本人が巻き込まれることは、決して他人ごとではない。被害に合わないための予防、また、事件が起きてしまった時の対処法を学んでおく必要がある。
そんな「海外リスクマネジメント」についてのセミナーが17日、福岡商工会議所で開催された。講師は、日本初のセキュリティコンサルタント会社、(株)オオコシセキュリティコンサルタンツの大越修代表だ。
仕事や旅行など、様々な目的で海外に渡航する日本人が増える中、渡航先で事件に巻き込まれるケースは少なくない。比較的安全と思われがちな先進国でさえ、殺人や強盗などの犯罪発生率は日本と比べて何倍、何十倍も高いのだ。では、被害に合わないための予防法や、万が一、事件に巻き込まれた時の対処法とは...?
<治安情勢を知る>
国によって文化が違うように、犯罪の傾向や手口も様々。例えば、中国では貧富の差が大きくなるにつれて身代金目的の誘拐事件が増加していることや、インドには700以上の誘拐犯罪者グループが存在すること、また、フランスの強盗事件発生率は日本の60倍近くあるなど、このような数字は頭に入れておきたい。
まずは、外務省の『海外安全ホームページ』を参考にしたり、セキュリティコンサルタント会社に相談したりして、自分の渡航先の治安情勢を詳しく調べることが大切。大越さんは「自分と家族の安全は自分たちで守る」、そのためには「予防が最高の危機管理となる」と話す。また、海外駐在員や出張者の安全を守るためには、本人だけでなく、会社も十分な準備と対策が必要なのだという。
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