NET-IBでは、ツイッターを活用している橋下市長のツイートをまとめて紹介する。
橋下大阪市長の23日午前8時37分から9時までのツイートは以下の通り。
僕が一番重視したのは、今の桜宮高校体育科が新入生を迎え入れる状況かどうか、その一点です。在校生や受験生、そしてその保護者の声は重要です。しかし、在校生や受験生、その保護者は、今の桜宮高校体育科の状況を客観的に分析できないでしょう。特に受験生は、桜宮体育科を志望しているのですから。またメディアや国会議員も桜宮高校の実態については把握していない。僕は自殺事件が発生した直後から外部調査チームの立ち上げを指示し、調査に取り掛かりました。僕のところに次から次へ届く情報・事実を基に判断すると、今の状況ではとてもではないが、新入生を迎え入れる状況にはないと判断しました。
受験生の進路は重要です。しかし、新入生を迎え入れる状況になければ、ストップをかけなければなりません。在校生も受験生も保護者も、そしてあろうことか、中学校の進路指導の現場も、桜宮高校の問題点を十分に認識していません。それを今からしっかり考えていくことがまずやるべきことです。
桜宮高校で起きた事案は、世間で言われる体罰事案ではありません。暴力事案です。そしてそれが常態化していました。一つのクラブだけではありません。教育委員会が禁止だ禁止だと言い続けても現場は全く無視。そしてこのような指導方法は、周囲の教員はもちろん、生徒も保護者も是認していました。スポーツ指導の現場において、指導者と生徒・保護者はこれほどまでの関係にあるのかと驚きました。これはある意味良いことです。物凄い信頼関係です。しかし信頼関係が強いからこそ、指導者は細心の注意を払わなければなりません。生徒・保護者は指導者の指導をすべて受け入れてしまうのですから。
桜宮高校のクラブ活動の指導方法は一線を越えていました。また体罰も常態化しています。しかし在校生の多くは問題だと感じていないでしょう。桜宮高校の先生は非常に熱心です。子どもたちへ愛情として伝わっているのでしょう。子どもたちの多くも愛情だと感じているようです。だからこそ危険なのです。今、上がってきている事実だけでも、第三者的に冷静に分析すれば、桜宮高校のクラブ活動での指導方法は完全に間違っている。しかし多くの生徒や保護者は愛情だと感じている。そうすると、この学校で学んだ卒業生は、桜宮高校での先生の指導法の間違いに気づかない。
受験生も同じです。スポーツ指導の現場で、指導者が手を挙げることは多くの学校であるのかもしれない。しかし今回の桜宮高校においては一線を明らかに超えていた。そしてそれを誰も止めることができないまま、生徒が自殺をした。これは通常の対応では不可です。
世間は色々な批判があるかもしれませんが、僕は市長として短時間にできる限りの調査をし、そこから上がってくる事実だけでも、今回は新入生を迎えるわけにはいかないと判断しました。そして教育委員会も同じ判断だったわけです。ここでそのまま入学を認めることこそ、受験生のためにはなりません。
Twitter:橋下徹 (t_ishin) より引用(原文ママ)
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