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アルジェリアのテロ事件は他人事ではない!?~「海外リスクマネジメント」セミナー(後)
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2013年1月24日 07:00

<海外駐在員・出張者のための安全対策>
kousi.jpg 会社の海外進出はとても素晴らしいことだが、海外進出を成功させるためには、会社がしっかりと社員の安全を守る対策をとっておく必要がある。主なポイントは「連絡・防犯・健康」の3つだという。

 まず「連絡」においては、複数の連絡手段を用意し、電話が通じにくくなる災害や緊急時の対策をとっておく。また、緊急連絡網の定期的なチェックも必要で、実際あったトラブルでは、「連絡網が古く、連絡先が変わっていて繋がらない」というケースも多いそうだ。

 「防犯」の面では、社員の住居を治安の良い地域にすること、最新の犯罪発生状況を知らせ、常に防犯意識を持たせること、社員の家族にも安全対策研修を受けさせることなど、犯罪に巻き込まれないための予防策を立てておくことが必要。さらに、万が一社員が事件に巻き込まれた時の対処法も学んでおく必要だという。その際には、マスコミ対策も忘れずにしておくとよい。

 ちなみに、もしも社員が身代金誘拐事件にあった場合、どうすればよいのか?日本では「事件=すぐに警察に届ける」ことが基本だが、海外で発生した場合、その行動に出るのは少し危険だという。特に、社員が誘拐されている現地の警察に届けることが最も危険だという。なぜなら、犯人と警察官が繋がっていて、共犯の可能性があるからだ。まずは、大使館に届け、その後大使館から現地の大きな警察へ繋げてもらうことがベストなのだそうだ。

 最後に、「健康」においては、特に社員のメンタル面に注意する必要がある。慣れない海外生活で強いストレスを感じる人も多いという。また、赴任先に合わせた予防接種や、保険の加入を呼びかけることも大切で、病気の予防はもちろん、病気になってしまった時の対策もしっかりとっておく必要があるのだ。

 このように、海外リスクは多岐にわたり、一朝一夕で対策をたてられるものではないが、大越さんは「普段の備えが危機発生時の対応を左右する」と話す。備えあれば憂いなし、日頃から様々なリスクに備えておくことが、海外で身を守る最大の安全対策なのだ。

(了)
【杉本 尚丈】

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