NET-IBでは、ツイッターを活用している橋下市長のツイートをまとめて紹介する。
橋下大阪市長の25日午前8時51分から9時42分までのツイートは以下の通り。
特ダネ。小倉氏は一貫して「受験生のことを考えるべきだ」との主張。ゆえに入試中止にも反対。僕は受験生のことを一番考えて入試中止を教育委員会に要請した。桜宮高校を受験しようとしている受験生やその保護者は客観的に学校の状況を捉えられない。なぜなら桜宮高校は素晴らしいと信じ込んでいるから。僕のところに上がってきている情報からすると、とてもではないが受験生を迎え入れる状況にはない。だから入試中止。
小倉氏は桜宮高校の状況を知らずに受験生のことを考えろと主張。徐々に報道で明らかになってきているが、特ダネの番組で紹介のあった暴力状況を聞いて、小倉氏も明らかにトーンダウン。
状況を知らない中での判断ほど怖いものはない。小倉氏は桜宮高校の実態を知らないまま、受験のことだけを考えて発言し続けたのであろう。それは間違い。受験生を迎え入れる状況にない学校であれば、受験生を迎え入れてはいけない。これは当たり前のこと。これからの報道で小倉氏も考えが変わるだろう。
さて大阪市教育委員長と府教委委員長の対立が報道されている。あれだけのメンバーが集まる会合では全てシナリオが用意されているのがこれまでの通例だが、大阪はそういうことを止めた。批判を受けてでも、格好悪い状況が明らかになったとしても、議論をそのままオープンにする。大阪市教育委員長は、大阪市の責任で対処するので府教委に定員増を要請しないと言った。
「責任」・・・・これを一番果たせなかったのが大阪市教委だ。特に2011年、公益通報に今回問題となっているバスケットボール部の顧問が暴力を振るっているとの通報があった。この対応は、桜宮高校校長から当該顧問への15分ほどの聞き取りのみ。当該顧問は体罰はないと言い切り、それを市教委に報告。市教委は鵜呑みにした。その直前に、桜宮高校のバレーボール部で暴力事案が発生。当該顧問は停職処分になっているのにだ。このような対応をしたのは市教委そのもの。
さて特ダネのコメンテーター全般に、こういう事態のときには緊急支援本部のようなものを立ち上げるべきとの意見が多かった。ここが今の教育委員会制度の問題。教育に関しては教育委員会の専権事項となっている。もちろん僕もかかわっていくが制度の建前上、市長はかかわれない。こういう問題を起こした市教委自身に、これからの対応策を全て委ねていいのか。これが教育委員会制度の大きな問題点である。大阪市では事実上僕と市教委で進めていくが、学校改革の内容はまずは教委で立案してもらうことになる。具体的な内容にかかわらない大きな進め方の方針は僕で担おうと思っている。
今回の学校の状況では入試は無理。しかしこう言う問題提起は教育委員会にはできない。ゆえに僕が問題提起をして教育委員会に詳細に検討してもらった。その上でやっぱり入試中止が妥当と言う結論。在校生、保護者、受験生の意識改革が学校立て直しの根幹。ここも僕と教委で共通認識。
そのための具体的方策は、まずは教委に立案してもらう。大きな流れを作るのは、やはり政治家にしかできない。その流れの中で具体的に中身を詰めていくのが専門家の役割。お正月を挟んだ数週間で、流れはできた。あとはこの流れに従って、在校生、保護者も当事者として学校立て直しに取り組んでもらう。桜宮高校の在校生、新入生、保護者、OBにも、何が間違っていたのかをしっかりと認識してもらう。今は、まだ受け止めきれていない。それは仕方がない。誇れる母校なのだから。しかし、間違っていた。この認識を共有することから学校立て直しが始まる。
特ダネ小倉さん。受験生の今を考えるのか、受験生の未来を考えるのか。受験生の未来を考えると、今の桜宮体育科にそのまま入学させることは絶対に間違い。僕が持っている学校情報でそう判断しました。ここはいったん普通科で受け入れて、学校立て直しに当事者としてかかわってもらうべき。
これから検証しますが、公立高校ではあり得ない施設です。私立でもここまでのものはないでしょう。これがなぜ市立なのか。
全ては公表できません。当たり前です。
教育は教育の専門家だけでは引っ張れない。政治の力も必要。専門家は今の流れ、今ある制度を前提に思考する。流れを変えたり、制度を変えたりすることはできない。日本は戦前の教育の反省から、教育行政と政治を完全分離した。このことで教育行政が機能しなくなった。バランスを取り直す時期に来た。
Twitter:橋下徹 (t_ishin) より引用(原文ママ)
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