インターネットが急速に発展している中国には、数多くのニュースサイトが存在する。そのなかから興味深い記事をピックアップし、中国のいまをさぐる。
中国の国営テレビ局・中央電視台は23日、「公務員の宴会での残飯」に関する報道をおこなった。その報道のあと、中国版ツイッター・微博では、「食事の完食キャンペーン」が行なわれるなど、いま中国のインターネット上では、食事に関するあり方が話題となっている。
中央電視台の報道によると、中国の公務員による飲食接待や宴会での食べ残しが深刻な状態だとして、北京の有名レストランで宴席が行なわれたあとの残飯の様子が映し出された。さらに、レストランのスタッフが「公務での接待では、料理は半分も食べられていない」と憤りのコメントを述べていた。
その報道があったためかどうかは定かではないが、中国版ツイッター・微博で、食事をきれいに食べ尽くした自分の皿の画像を掲載する「完食キャンペーン」がにわかに盛り上がりをみせている。一部のインターネットユーザーが最初に始めたのは1月半ば頃とみられるが、このキャンペーンは瞬く間に大流行し、微博ではすでに5,000万回以上もリツイートされているという。そして、ついには有名人や人民網などのネットメディアなども巻き込んで、一大キャンペーンとなっている模様だ。
微博では、完食した写真とともに、「舌の上の贅沢を拒絶する」との合言葉が掲げられているというが、件のレストランの食べ残しをしている公務員は、今回のキャンペーンをどう見ているのだろうか。
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