<婚活パーティーなどを開催>
婚活を行なう男女のキューピット役になれるのか?アパマンショップホールディングでは、結婚に関する事業を手がけるキューピット事業部を立ち上げ、婚活中の男女に、出会いの場を提供する活動をスタートした。
背景には、少子高齢化がある。大村浩次社長は、「厚かましいですが(笑)、企業として、社会貢献を検討するだけではなく、『とにかくやるぞ!』と声を上げ、スタートした」と、この事業に情熱を燃やす。
コンピューターでマッチングして理想に近い人と出会える場を提供したり、男性40人と女性40人程度の結活パーティーも開催したりしている。成婚がなった場合は、アパマンショップの物件に住んでもらうことを狙っている。「企業と提携して、その企業の社員が参加できるようにしている。企業に所属していて、しっかりした人同士に出会ってもらう。結婚までを結ぶキューピットになれたらと思っています」と大村社長。将来的な需要喚起策として打ち出したものだが、利益よりも社会貢献を重要視している。
<少子高齢化に先手>
10年後、20年後を見据えた長期的な戦略。少子高齢化が業績に影響を与え始める前に、先手を打つ形でのキューピット事業への着手と言える。
総務省「国政調査」のデータでは、日本の人口は、2055年には、約8,993万人まで減少。2100年ごろには5,000万人を割り込み、現在の3分の1までに減ってしまう可能性があるとしている。
「日本の人口が今の3分の1程度に減るということは、国力がその分、下がってしまうので怖い話。増えろとは言わないが、維持をしていかなくてはならない。大幅に減ってしまう前に策を打てば何とか減少傾向を食い止められる。おせっかいかもしれないですが、やれることは何でもやっていく。社会があっての会社ですので」と、日本の人口の減少に危機感を覚えた大村社長は、少しでもこの傾向を食い止めようと、手を打った。
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