50歳の新人議員・河野正美衆院議員の奮闘が始まる。小選挙区の福岡4区では敗れたが、比例代表で復活当選、福岡県選出では唯一の「日本維新の会」所属議員として、国会でアピールする。父は、日本社会党で衆議院議員(旧福岡1区選出)を22年間務めた河野正氏。地元への貢献と、専門である「医療と福祉」の抱える問題を改善し、安心できる社会づくりを推し進める。
――いよいよ国会議員としてのスタートです。選挙戦を終え、衆議院議員として議員会館に入った感想は?
河野 まだ実感は湧きませんが、福岡の有権者のみなさまの期待を受けて、議員として、結果を出さなければいけないという責任を強く感じています。日本維新の会の議員は福岡では私1人だけなので余計に責任重大。新人議員ではありますが、とくに自分の専門でもある「医療と福祉」の分野では、医師という専門家の自負を持って、主張していきたい。
――立候補した小選挙区(福岡4区)では厳しい選挙戦になりました。
河野 改革をしていくために日本維新の会でやろうと決断し、自民党支持層の方でも、「河野を応援してやろう」と応援してくれる方がいました。結果、自民党は強かったのですが、比例で復活当選が決まった時には涙が出ました。
これまでは「政治家、しっかりしてくれよ」と、外から思っていましたが、今度は自分がやる立場。諸先輩のご指導を仰ぎながら、しっかり仕事をしていきたいと思います。
――父親の河野正氏は、日本社会党から8期当選し、22年間の長きに渡って議員の職を務めました。
河野 選挙戦の時から父に助けられて、議員会館まで来れたようなものです。遊説中に「河野正、応援していたよ」という声をたくさんいただきました。街頭演説中、維新の会の旗を持ったスタッフと、しきりに話し込んでいる男性がいて、「何だろう?」と思っていたら、かつて父の選挙カーの運転手を務めていた男性でした。自分は50歳になりましたが、当選1回の新人議員。8期当選した父の背中はまだまだ見えません。父は、寡黙でガツンと厳しいことを言う人でしたが、私は人付き合いがソフトなタイプ。自分のカラーを大切に、柔らかいキャラクターを活かしていきたいと思います。
――石原慎太郎代表も、橋下徹代表代行も官僚による中央集権の打破を目指しています。
河野 政治家が、優秀な官僚をどれだけうまく使いこなすかというのは、今後の日本をよくしていくための課題です。維新の会は新人議員が多いので、いかに官僚をうまく使うかという点について、大変だとは思いますが、「交渉力」を大事にしていきたいと思っています。
| (後) ≫
※記事へのご意見はこちら