2月4日、民事再生法の適用を申請していた太陽電池モジュール製造のYOCASOL(株)(福岡県大牟田市)は、東京地裁より再生手続廃止決定を受け、今後破産に移行することが分かった。負債総額は民事再生法申請時点で25億5,313万円。
同社は、リーマンショックによる輸出販売の落ち込みや国内メーカーとのODM(製品の設計から製品開発までを受注)契約の終了による厳しい経営環境のなか、「今般、スポンサー候補の意向表明を受けて、事業譲渡の検討がなされるに至った」(申請書類による)とし、事業譲渡代金を弁済原資とする法的手続きによる再生計画を進めていた。
しかし、大牟田市への不動産代金の未払い、海外メーカーとの紛争による和解金の未払いなど多数の課題を抱える同社は、結果的にスポンサー候補と話の折り合いをつけることができず、今回の事態となったとみられる。
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