福岡県は14日、中国産のはちみつが混入した製品を製造し、「国産」などと表示して販売したとして、同県太宰府市の(有)みつよしフーズに対し、JAS法と景品表示法に違反すると認め、改善を指示したことを公表した。ほかにも、みつよしフーズは産地を指定せずに購入したはちみつを原料とした商品の産地を「熊本」「福岡」と表示して販売していた。
昨年9月、福岡県内の小売店で売られていたはちみつの原産地表示について、九州農政局に情報提供があり、県が調査していた。
県の発表によると、中国産のはちみつを約2割含むなど産地偽装のあった商品が少なくとも2010年7月1日~12年12月31日の間、県内外の卸売業者・小売業者に販売された。一部は店頭で一般消費者にも販売された。商品名(数量)は、以下の通り。
▽「太宰府 豊かな大自然の恵み 純粋国内産蜂蜜」(2,700本、1,620キログラム)▽「芳醇な味と香り 国内産純粋はちみつ」(15,155本、4,546キログラム)▽「九州のはちみつ 熊本みかん蜜」(4,396本、1,319キログラム)▽「九州のはちみつ 福岡れんげ蜜」(2,322本、697キログラム)。
県は、適正な表示への是正、再発防止策を講じることなどを指示した。みつよしフーズは、講じた措置について3月末までに文書で県知事に報告しなければならない。
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