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「時空を超えて」東北支援!~「喜怒哀楽」Plus「愛」と「憎」!
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2013年2月18日 13:46

 2月15日(金)、感動創造研究所<株式会社ムラヤマ>主催の第2回「感動創造フォーラム」が開催、会場となった秋葉原「コイズミ照明ショール―ム」B1Fホールに約100人が参集した。「時空を超えて」と題し、東北支援の新しい活動と「こころ」の在り方や未来への想いについて考えることが狙いだ。

 2011年3月11日の千年に一度の大惨事「東日本大震災」からこの3月で2年が経とうとしている。「たくさん来てくれていたボランティの人がほとんど来なくなり、私たちは見捨てられたのかなって、さびしい思いです」という声を聞いたのは既に1年前の話だ。この時点で、災害ボランティアセンターを経由して支援活動した人の数は、岩手、宮城、福島3県合計で、ピーク時の17万人から約10分の1である1万7,000人に激減している。新聞報道も社会面の小さな囲み記事やコラム欄扱いである。政治家の現地視察も、1年を過ぎた時点で、復興予算狙いのパフォーマンスとなった。
 震災直後、3・11の災害から真の復興を遂げるまでには20~30年かかると言われた。国民の多くが、「千年に一度」の巨大災害であったことを反芻し、末長く被災地の支援を続けなくてはならないと誓った。あの気持ちはどこに行ったのだろうか。懸念でなく、間違いなく「風化」しているのだ。

 しかし、このことに関して文句をいうことはできない。政治家の体たらくや東京電力の「値上げ」等の厚顔無恥な行為は許しがたいが、自分の生活で精一杯の国民にそれを求めることはできない。我々の心と「被災地」を繋ぎ、育てていくにはどうしたらよいのだろうか。このフォーラムは、そこに挑戦している。

 第一部は、「時空を超えて東北を旅する」というテーマで、目黒実氏(九州大学大学院特任教授、 京都造形大学客員教授)が宮沢賢治を中心に東北の詩人、文学者について語り、高月昌子さん(元NBC長崎放送アナウンサー)が朗読、新井武人氏(アコーディオン奏者)、saoriさん(十三夜のミュージシャン)が演奏を奏でている。少し薄暗い間接照明の中での語りや朗読は、参加者を東北そして宮沢賢治の童話の世界へと導いてくれた。

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 第二部は目黒実氏と守法美宣氏(感動創造研究所所長)の「未来へのおくりもの」という対談である。「人間の感情の種類を挙げてみなさい」と言われた場合、読者の多くは「喜怒哀楽」を挙げると思う。記者もそうだ。しかし、「日本人とって、文学でも日常でも貴重だった「愛」と「憎」の感情が、為政者によって故意に落とされています」と目黒氏は言う。この二つが加わり人間の感情が完結する。「この二つは物凄いエネルギーがあり、共同体とか国家を超えてしまう」。為政者にとって誠に都合が悪い。しかし、禁じれば禁じるほど、人間の無意識の世界、社会秩序の内側では必ず繁殖していく。そこに目を閉じてはいけない。感度の鋭い読者は既にお気づきのように、中国や韓国はもちろん、諸外国では、この感情が制限されていない。実に興味深い。

 講演終了後、会場を1Fのショールームロビーに移して、参加者の交流会が行なわれた。入口に、東北支援の募金箱が置かれていたが、中味が小銭でなくほとんどがお札だったことに驚いている。 
                      

【金木 亮憲】


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