20日、JFEエンジニアリング(株)(本社:東京都千代田区、岸本純幸社長)は、(株)九電工(本社:福岡市南区、橋田紘一社長)から、(株)新日本科学(本社:東京都中央区、永田良一社長)グループが鹿児島県指宿市に計画している地熱発電事業の発電プラントの設計および建設を受注したと発表した。
今回の地熱発電所は、新日本科学が所有する「メディポリス指宿」の敷地内に定格1500kW級(年間発電量:約900万kWh)の施設規模で計画されているもので、蒸気と熱水の両方を利用し最大の発電量を得るためバイナリー発電を採用している。
バイナリー発電方式は、地下から噴出する地熱流体(蒸気・熱水)の熱で低沸点媒体を蒸発させタービンを駆動する発電方式で、同方式は蒸気に加え熱水も利用できるため、地熱流体の熱エネルギーを無駄なく高効率に発電することが可能としている。
発電に利用した蒸気と熱水は熱交換を終えた後、すべて坑井を通じて地下に還元することができるため、空気中に蒸気や水滴等の排出がなく地熱貯留層を保全。また空冷式のため、白煙や着氷が発生することがなく環境への影響が少ないシステムとしている。
■受注概要
[事業者]
(株)メディポリスエナジー
(本社:鹿児島県指宿市東方唐船ヶ迫4644、本田知章社長)
※新日本科学子会社
[注文主]
(株)九電工
[工事名]
メディポリス指宿発電所 建設工事(仮称)
[工事場所]
メディポリス指宿敷地内
(鹿児島県指宿市東方唐船ヶ迫4644番地)
[工事概要]
地熱バイナリー発電設備建設工事 一式
▼関連リンク
⇒JFEエンジニアリング 株式会社
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