福岡市の高島宗一郎市長のブレーンの劣化ぶりにはあきれるばかりだ。「カワイイ区」をめぐった市広報戦略室顧問・後山泰一氏の講演問題に続いて、私設秘書のチョンボが飛び出した。
私設秘書の木村哲晃氏の携帯電話に記者が電話すると、出たのは本人ではなかった。電話口から「こちら春吉交番です」と言うので驚いた。電話の声は続けて「今、タクシーから忘れ物として届けられました。この電話の持ち主はどちらさまでしょうか」と質問してきた。拾得物として交番に届けられていたのであろう。
「それは高島市長の私設秘書のものです」と答えると、警察官と思われる人物は「どちらに連絡すればいいのでしょうか」と再度問い合わせてきた。「秘書室に問い合わせたらいいでしょう」と答えると、「交番からあなたにまた電話するかもしれません」というやりとりで、話は終わった。
私設秘書とはいえ、携帯電話には、市長業務に関連する膨大な個人情報が蓄積されている。個人情報流出のニュースはほぼ連日のように報じられている。人権やプライバシー権の問題に発展しかねない。市長の秘書として情報管理の意識に欠ける珍事である。
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