＜積極的投資で明確な成長戦略を＞
　――地元・福岡県の経済を盛り上げるために、どのように貢献したいと思いますか。安倍政権の経済対策、いわゆる「アベノミクス」は、円高・デフレ脱却に向けて、滑り出しは良いようです。

　武田　私の選挙区である福岡11区は、自動車、ロボットなどの製造業、農業、漁業が盛んな町です。地元の製造業は、円高によってダメージを長年、受けてきました。この影響は、地域にとっては痛いものがありました。安倍政権になり、円安になったことで、輸出産業ですから、これから回復が期待できます。
　ただ、エネルギーを輸入するときに、円安傾向が進みすぎると1次産業に対する負担は大きくなります。その問題にどう対応するか、持続的な景気の底上げをどのようにやっていくか―。これからの課題ですね。物価は上がったけど賃金は上がらない、燃料費が上がるなど、そういう事態を招かないように、大胆かつ慎重に、推移を見守っていきます。実体経済というのは複雑ですが、持続的、安定的な経済政策を打たなければなりません。長期的な展望が開ける政策で、誘導していきたいと思います。

　――武田議員は、自民党福岡県連の会長というポストに就いています。

　武田　県連の組織は、選挙においての議席獲得に向けて、総力を挙げて戦うためのものだと思っています。衆院選では、福岡の11選挙区で全員当選を果たすことができました。北九州市の市議選でも、19名の候補者を全員、当選させることができました。大きな成果をいただいたと思っています。その分、大事なのは、この議席を、国家と国民のためにどのように有効に使っていくかどうか―。そのことは、議員団に対して伝えています。それぞれの議員が責任を果たし、我が国の基軸政党として、自民党が、国民の期待に応えていかなければならないと思っています。

　――福岡経済の活性化のために、やるべきこととは。

　武田　九州は、西回りに比べて東回りが、思うように発展してきませんでした。地元には、良い港もありますし、北九州新空港もあります。東回りのリーダーとしての位置付けになると考えています。海の拠点、空の拠点を充実させて、そこに、道路をどのようにつなぐか―。効率的につなぐことで、コスト競争力が付きます。コスト競争力を付けたうえで、製造業、農産物を世界マーケットにどう展開するか―。ここに力を注ぎたいと思います。技術の町でもあるので、航空産業をはじめとする新しい産業を誘致していくことも福岡経済にとって重要だと思います。

　良いアイデアが出ても、インフラ整備がないところに発展はないと思っています。安倍政権の国土強靭化計画でインフラ整備を行なって、将来の付加価値に対して投資を行ないます。その資産は残っていきます。ビジョンを示して積極的に投資していくことです。積極的投資策をやっていく日本にならなければなりません。明確な成長戦略を描きたいと考えています。

　――議員活動も４期目に入りましたが、今後、議員として成し遂げたいこととはどのようなことでしょうか。また、日本全体が向かうべき方向とは。

　武田　政治というのは、それぞれの世代の努力がつながって、かたちになるものだと思っています。すぐにかたちに現れるものではありませんが、これまで専門的にやってきた外交安全保障政策とともに、エネルギー、食糧問題にも力を入れていきたいと思っています。

　今、この２つの問題を抜本的に見直さなければなりません。農業政策は、これまで生産者を守るというのが基本路線でしたが、国民を守るもの、国土を守るものでもあります。基本理念を立ち上げて、国民の安定的な自給率の向上に導かなければなりません。

　日本は、世界第６位の海洋面積（排他的経済水域）を持っています。この海洋資源と日本が持つ技術力があれば、新しいエネルギーを開発できないはずはありません。この日本の持っている海洋権益と技術力を活かして、もっと積極的に投資して新しいエネルギーを打ち出し、新しい産業としてつくり上げていくことです。

　あと、忘れてならないのは、医療です。IPS細胞もそうですが、日本は優れた医療技術を持っています。人の命に関する医療技術、医療器具や薬の開発に力を入れ、これらを世界マーケットに展開していきます。これからは、日本の国益という概念に関して、「日本だけが良い思いをするのではなくて、日本が良くなることが世界の平和と安定につながる」という観点で、国を立てていくことが重要ではないでしょうか。

≪　（前）　｜　

＜OFFICE INFORMATION＞
■田川事務所
所在地：福岡県田川市川宮710-34
ＴＥＬ：0947-46-0224
ＦＡＸ：0947-46-0221
ＵＲＬ：http://www.ryota.gr.jp/

※記事へのご意見はこちら