2月22日、福岡国際会議場にて第7回目となる鉄筋継手研究会が開催された。この鉄筋継手研究会は、代表事務である(株)アクティス(福岡市)の河村貴夫氏が事務局長を務め、同社を含めた11社で企画・運営を行ない、春季と秋季、年2回定期的に開催されている。
今回で7回目となる研究会だが、回を重ねるごとに参加人数は増加し、今回も参加者は80名を超えた。しかし一方で、問題点も出てきた。というのも、途中から参加した人たちは、以前の研究テーマを聞くことができないのだ。事務局もその点を考慮し、今まで参加した人たちにはもう一度復習する意味合いで、春季の開催は基礎編、秋季の開催は応用編として、より密度の濃い研究会を開催することにした。そのため、第7回目の研究会は基礎編となり、今一度反復した内容での開催となった。
今回の講演は3部構成で行なわれた。第1部は、清水建設(株)の角陸純一氏が「鉄筋ガス圧接工事の品質・施工管理のポイント」をテーマに講演し、鉄筋継手の現状や新しい検査方法の様子をわかりやすく語った。
第2部は、同事務の会員自らが資料を作成し、業者間の垣根を越えて発表に臨んだ。皆そうした専門の分野ではないので、始まる前はいささか危うい感じではあったが、なかなか堂々とした発表であった。
第3部は天然ガス圧接の紹介があり、今世界で脚光を浴びている天然ガス圧接をエコウェル商会の神谷浩二氏が紹介。次世代の工法の説明を行なった。
参加した人たちは、自分たちの実践に付加価値を与えるものばかりと、各講師の話に聞き入っていた。
このほか、実際の作業手順をDVDモニターで工法の作業様子を流しているブースや、圧接の不良品となった参考素材などのブースがあった。また、試験装置の使用方法を実際に利用して説明するなど、まさに継手に関する情報収集の場となっていた。
この研究会の参加費は無料であり、定期的に開催されているので、関係者の方にはぜひおすすめしたい研究会となっている。
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