中国で深刻さを増している大気汚染問題。たびたび福岡にも「PM2.5」の注意報が出るようになり、隣国にまで迷惑を被っている始末。しかし、その影響もあり、日本の空気清浄機がバカ売れしているというニュースが日本国内でも聞かれ始めた。現地法人のシャープやダイキンなど、空気清浄機の有名メーカーは軒並み前年の2.5倍から3倍も売り上げているという。
そうしたなか、中国のインターネットユーザーの間では、日本製品の不買運動を謳う書き込みが相次ぎ、日本製品を買うのか買わないのかで白熱した議論が展開されている。
「買ってはいけない」を支持するのは、尖閣諸島国有化問題で、昨年秋から日本製品の不買運動を行なっていた一派。彼らは「日本製品はボイコットすべきだ」「日本人は何でも商機にする」などと書き込み、ほんの少し前まで日本製品ボイコットが国を挙げて盛り上がっていたのに、日本の空気清浄機がバカ売れしていることに相当の不満を感じているようだ。
インターネットショッピングモール最大手の「タオバオ」には空気清浄機関連は2,000アイテム以上出品されている。ただ、「PM2.5」を除去できる旨を謳った広告が目立っているのは、日本メーカーの製品が多い。
ちなみに、「日本製品を買うべき」を支持する人たちは、「日本製品のボイコットより、命の方が大事」などと冷静な判断をしているようだ。
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