先だって、大分県湯布院に立ち寄った。由布岳が展望できる絶妙な眺めの場所に、老人専用マンションの計画がなされている。施主・設計事務所・建設会社の関係者が『これは良い場所だ』と興奮気味に欲得計算をしていたが、こちらは「こんなところになんで老人専用マンション経営がなり立つものか!!」と危機感を抱いた。まさしく老人専用マンションの建設ラッシュだ。しかもバブルは、破裂寸前にある。このチャンスを虎視眈々と狙っている存在を紹介しよう!!
1,000室の老人ホーム(8カ所)を経営しているA氏は、ほくそ笑んでいる。「老人専用マンションを売り物にしているが、ただの賃貸マンションと変わらない。設計事務所、建設会社が煽り立てて施主に建築を進めているが、アパート経営の感覚でやればいずれ必ず潰れる」と断じる。
「そうなるとどうなるの?」と誘い水を投げかけた。すると、「老人専用マンションの投げ売りが始まる。そうすれば、当方に泣きが入ってくる。二束三文で買い叩くだけだ。老人向けのビジネスが簡単にいくものか」と言いつつも、ニコニコ顔だ。
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