2010年９月スタートの２期生は、この博多バームスティックのテレビCM作成が卒業作品となった。広告宣伝の勉強に力を注いだ２期生は、RKB毎日放送マーケティング部から来た講師から学び、良いCM、悪いCMを徹底的に研究した。テーマは『予想外』。ソフトバンクモバイルの白戸家のような華々しい芸能人を起用するものではないが、由紀子社長のお孫さんを登場させた予想外のCMを制作し、11年８月にテレビCMとして放映した。すると、８月は生産が間に合わないほど売れ、販売店で品切れ店が続出する事態となった。
この間、「博多バームスティック」だけで月間7,500万円を販売。もし、品切れがなければ１億円を超えていたとも言われるほど、反響のあるCMの制作に成功している。そして直近の12年８月の卒業生は、記事の冒頭でも紹介した同社の看板商品である「博多の女」の40周年を記念した、期間限定の「ハチミツレモン味」を開発。
＜ピンチをチャンスに変えるために必要な『経験』を身に付けてほしい＞
今回はテレビCMではなく、PR（＝PUBLIC RELATIONS、広報活動）を使った戦略を採り、その結果、地場のテレビ局を始め、多くのメディアに取り上げられ、８月に４万7,000箱（46万4,685個）、９月に３万4,000箱（34万1,193個）販売するなど一定の成功を収めている。
「勉強したことを実践して、自己成長につながっていると思います。そうすることで、今後、自分たちの立てた企画で行き詰まったとき、『どうやって突破口を開くか？』といったアイディアも生まれてきます。ピンチをチャンスに変えるためには、経験が必要です」と、由紀子社長は現在の次世代経営塾の取り組みの成果が出ていると分析する。
組織は、社長の個人プレーにより牽引することほど楽なものはないが、これでは良い人材が育たず、最終的には企業の永続性が失われていく。二鶴堂は在籍するスタッフの１人ひとりが知恵を出し合うことで、新しい力および市場に出す力が養われているため、今後も注目していきたい会社の１つである。また、経営者と若手の風通しの良い職場で、今後どのような新商品が世に出てくるのか、とても楽しみである。
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＜ワンポイントPR＞
「伝統」と「創作」という創業者の想いを伝承して、皆さまに喜ばれる博多ならではのお菓子づくりを続けてまいります。
＜COMPANY INFORMATION＞
■（有）二鶴堂
代 表：橋本 由紀子
所在地：福岡市東区馬出6-15-21
設 立：1952年12月
資本金：4,100万円
ＴＥＬ：092-621-8881
ＵＲＬ：http://www.nikakudou.co.jp
＜代表者 Profile＞
橋本 由紀子（はしもと・ゆきこ）
1969年、短大卒業後、ロイヤル（株）に入社。３年間修業を行なった後、72年に（有）二鶴堂に入社。2000年９月に代表取締役社長に就任している。
たとえ国が壊れようと、たじろがず、己の経営使命を貫く経営者は、ここ福岡には数多く存在している！
―弊社代表 児玉直「発刊にあたって」より―
このたびデータ・マックスでは、「日本を元気にする！福岡の特選企業107社」を発刊いたしました。本書籍は、昨今の経済状況下においてもそのパワーとエネルギーで躍進を続けている、地元福岡に本拠を置く活力ある企業を、業務内容や特色などとともに紹介するもの。成功の秘訣や経営戦略のヒントが、多く盛り込まれています。
企業人のみならず、就職活動の参考書としてもご活用いただけるこの１冊。ご購入の申し込みは、下記連絡先まで。
■「日本を元気にする！福岡の特選企業107社」
発行日：2012年12月12日
発行人：児玉 直
取材・編集：（株）データ・マックス
発行所：（株）データ・マックス
定 価：2,100円（税込）・送料別
＜ご購入申し込み先＞
（株）データ・マックス
ＴＥＬ：092-262-3388
ＦＡＸ：092-262-3389
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